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ジャンヌ・ダルク(1999)

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2019年6月16日(日)
Jean of Arc 1999年 フランス
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それぞれの国にはそれぞれの歴史があります。
フランスはイギリス領になったりドイツに侵攻されたり、いろいろな国に攻め込まれているのですね。

1420年、フランスは英国領でしかも大いなる劣勢。
シャルル王はそれをはねのける手がないまま、フランスを救うには奇跡しかない、という状況。

そんな中で、神の声を聞くというジャンヌ・ダルクが城にやってくる。
本物か偽物か、王の身代わりをしたてて、本物ならばわかるはず、と。
そしてやってきた娘は、ほかには目もくれず、シャルル(ジョン・マルコヴィッチ)にまっすぐに話しかける。

ジャンヌが特異な体験をしたのは10歳の時。
あの美しい方からの存在を目の当たりにした。
「行いを正して皆の力になりなさい」

英国軍が村にやってきて、姉のカトリーヌが自分を隠すことで目の前で殺されてしまう。
なぜ私でなく姉だったのか。
神の声しか聞かない、告解をすることしか考えない。

お告げは祖国フランスを救い、シャルルをランスにお連れして王に戴冠してもらうこと。
オルレアンをとられたらすべて英国領になってしまう。
ジャンヌはオルレアン城に入り、戦場に加わっていく。

私は考えない、メッセージを伝えるだけ。

最初は胡散臭い目で見ていた兵士たちも、活気づく戦場を見て、どんどん巻き込まれていく。

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弓に射られたジャンヌが床に臥せっているときに、悪態をつく英国軍に対して、
「私は冒涜を許さない、戦は始まった、兵士たちよ起きなさい!」といい、憑かれたように木製の塔を動かしていく。
そして、誰も予想できない、城の攻略を成功させる。

それも自分の力ではない、神の声を伝えているのだ、と。
これは気持ちいい。

息を吹き返したようにフランスが勢いを盛り返す。

パリの城壁で、「フランスはあなたのものではない!神のものです!」
痛快。

しかし常に自分も悩む。
しかし、ジャンヌは異教徒ではないかとの審判にかけられる。
おまえは見たかったものを見たのだ。

英国に送られる。
最後に、自分でも言う。
私は高慢で頑固、利己的、無慈悲でした。

1431年5月30日 19歳で火あぶり。500年後に聖人となったという。

ミラ・ジョボビッチが若く、溌剌としていて素晴らしい。
また、戦場の様子も迫力あり、見事。

ダスティン・ホフマンもよかったけど、やはりフェイ・ダナウェイでしょうか。
まるで絵画そのままのような衣装と容貌。いいねぇ。

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日本でいえば戦国時代の物語なんでしょうが、質も高く、活劇も素晴らしく、宗教的にも見るところあり、
美術がまた徹底していて、楽しめました。

監督リュック・ベッソン
製作パトリス・ルドゥ
脚本リュック・ベッソン 、 アンドリュー・バーキン
撮影ティエリー・アルボガスト
衣装デザインカトリーヌ・ルテリエ
音楽エリック・セラ
美術ユーグ・ティサンディエ
編集シルヴィ・ランドラ
エグゼクティブプロデューサーリュック・ベッソン 、 アンドリュー・バーキン
字幕松浦美奈
●出演
Joan of Arcミラ・ジョヴォヴィッチ
Charlesジョン・マルコヴィッチ
Yolande D. Aragonフェイ・ダナウェイ
The Conscienceダスティン・ホフマン
The Duke of Alanconパスカル・グレゴリー
Gilles de Raisヴァンサン・カッセル
Dunoisチェッキー・カリョ
La Hireリチャード・リディングス
Aulonデズモンド・ハリントン

※データはmovie walkerです。

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