2019年6月19日(水)
東宝 2018年
早稲田松竹、「ヘレディタリー/継承」との2本立て。
先にこちらを観たのですが、正解。
というのは、「ヘレディタリー」があまりに素晴らしい出来だったためで、こちらを後で観るのはきっとつらい。
日本映画としては、ものすごく贅沢なつくりになっているのがわかります。
まず俳優陣がすごい。
松たか子が比嘉琴子だからなー。
さて、この映画は、前半と後半がまったく違う感じになるのですが、
原作「ほぎわんが、来る」は未読なので、どこまでが映画オリジナルかはわかりません。
前半はイクメンパパと育児ノイローゼの妻、という展開で、ただ、時折女の子についていかなかった子供の時の秀樹(妻夫木聡)の記憶が挟まります。
そして、家の外からやってくる「何か」とその手形、バン!
この辺がなぜかかなり日本的なお化け物のテイスト。
その後、何かに憑かれたように周りの人物が変死したりしていって、
それを解決するというライターの野崎和浩(岡田准一)と霊能キャバ嬢比嘉真琴(小松菜奈)。
ところが相手は強力で、とても歯が立たず、姉の本格派霊能師・琴子(松たか子)が登場。
子供が生まれて引っ越した新築マンションを舞台に、
ほぎわんとの大バトルが展開される、というものです。
どんどんスケールが大きくなっていくので、それにはびっくりしつつ、なんだか怖さというより、マンガをみている感じになっていって、それはリアリティがどんどん無くなるということなんですね。
そして、ホラーの怖さは、やっぱり「絵」とか「タイミング」とか「謎」にあって、
この映画からはそれらがあんまり伝わってこなかった気がします。
だからすごく残念というか、自分の感覚に合わなかったというか。
あの、手のバン!というのは、なんか夏の怖い話みたいで、ちょっと安直に見えますが、どうでしょうか。
監督中島哲也
製作市川南
プロデューサー西野智也 、 兼平真樹
原作澤村伊智
脚本中島哲也 、 岩井秀人 、 門間宣裕
撮影岡村良憲
企画・プロデュース川村元気
音楽プロデューサー冨永恵介 、 成川沙世子
美術桑島十和子
編集小池義幸
録音矢野正人
記録長坂由起子
エグゼクティブプロデューサー山内章弘
キャスティングプロデューサー元川益暢
チーフヘアメイク山崎聡
助監督土浩二
照明高倉進 、 上野敦年
装飾西尾共未
ラインプロデューサー内山亮
VFXスーパーバイザー柳川瀬雅英 、 桑原雅志
制作プロデューサー佐藤満
スタイリスト申谷弘美
制作担当大塚健二
●出演
野崎和浩岡田准一
田原香奈黒木華
比嘉真琴小松菜奈
津田大吾青木崇高
逢坂セツ子柴田理恵
高梨重明太賀
志田愛珠
蜷川みほ
スーパーの店長伊集院光
石田えり
比嘉琴子松たか子
田原秀樹妻夫木聡
※データはmovie walkerです。