2019年2月10日(日)
東風 2018年
キネマ旬報の2018年ベストテン授賞式に行って2度目を見ました。
2回目でやっときちんと理解できた気がします。
そして、沖縄で起きたことを正しく知ることが、日本がかつて行った戦争を正しく理解することだ、と遅まきながらわかります。
後半で、住民の方々の口から出る事実。
なぜ、こんな島に陸軍中野学校のエリートが配備されたのか。
彼らが少年兵を組織して、どのようなことをしたのか。
そして、最も重要なこと。
国は国民は守らない、ということ。
国が守るのは軍隊、兵隊、最終的には国体を守るのであり、
そのためには、国民の命は優先されないということ。
すべての戦争の本質はそういうことなんですね。
その「国体」というのが、家族とか愛する人というように読み替えられていることが多いのですが、
実際の戦いになったときには、それが明確に出てきます。
それがはっきりと出されたのが、沖縄戦だったということです。
しかも、この中野学校出の先生たちが、最後までやろうとしたことが、
端的に戦争の作戦というものを表わしています。
これがドキュメンタリーの力ですね。
監督三上智恵 大矢英代
製作橋本佳子 木下繁貴
音楽勝井祐二
撮影平田守
編集鈴尾啓太
製作会社DOCUMENTARY JAPAN=東風=三上智恵=大矢英代
●出演者
※データはmovie walkerです。