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続・社長忍法帖(1965)

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2019年1月2日(水)
東宝 1965(昭和40)年

再開された社長シリーズの続編です。
出演メンバーは以前とあまり変わらないですが、雰囲気が少し違います。

前作もそうですが、どこかしらまじめな会社もの路線になったようなところがありますね。
その分、森繁社長の浮気騒動も、あまり重きを置かれなくなったようで、肩透かしみたいになってます。
それはそれでちょっと寂しいなぁ。

設計部長の石川(小林桂樹)が、優秀だけど頑固者。
北海道の営業だった毛馬内(フランキー堺)が営業課長として東京に赴任して、
まりものマダム(新珠美千代)とのからみを混乱させる。

今回は営業の富樫常務(加東大介)が、スーパーの建築工事代金の取り立てで大阪に行き、
その応援に社長までが繰り出すという展開。
甲賀商事社長は進藤英太郎、なかなか会えないというのを間々田総務部長(三木のり平)の忍法(機転)でなんとか入り込んで、
そこから話がとんとんと好転。

支払い伸ばしの代わりに、京都の料亭が立てるホテルの工事を任せるという話。
しかしその設計士がクセモノで、石川が大ゲンカ。
仲裁に入った社長が平謝りにあやまるが・・・。

まあ、粗筋を書いてもしょうがないですが、結局社長が男気を見せたことで万事収まるというお話です。

この中でちょっと気になるところを書いてみますと。
・東京に赴任した毛馬内(フランキー堺)を案内して、新東京八景なるものが紹介されます。
 ①羽田国際空港
 ②モノレール
 ③赤坂見附の高速立体交差
 ④代々木のスポーツセンター
 ⑤駒沢オリンピック公園
 ⑥赤羽台のマンモス団地
 ⑦新宿民衆駅
あれ、7つしかない。何か抜かしたかな。
それにしても、⑦の新宿民衆駅というのは知りませんでした。
国鉄と民間が共同で、商業施設をつくった駅のことなんですね。
・紙おむつを買ってくるが、「紙おしめ」と書いてある
・石川が赤ちゃんボケで残業もせずそそくさと帰るという、働き方改革の今にも通じるような描写
・関西デパートが火事になり、その再開式典を屋上でやる

いずれにしても、ド根性会社ものみたいな感じになっていて、どうも勝手が違います。

監督松林宗恵
脚本笠原良三
撮影鈴木斌
音楽山本直純
美術村木忍
編集岩下広一
録音伴利也
スチル秦大三
照明石井長四郎
●出演者
岩戸久太郎森繁久彌
妻登代子久慈あさみ
石川隆小林桂樹
妻京子司葉子
母まつ英百合子
戸樫忠造加東大介
間々田弁次郎三木のり平
毛馬内強 フランキー堺
マダム澄江新珠三千代
芸者玉菊草笛光子
甲賀社長進藤英太郎
甲賀夫人塩沢とき
庄司社長藤田進
谷本専務沢村いき雄
丹波所長伊藤久哉
女将せん浪花千栄子
女中頭三田照子
女中記平佳枝
女中杉浦千恵
岩戸家のお手伝いさん浦山珠実
舞妓旭ルリ
事務員中山豊
BG谷和子
甲賀の秘書北あけみ

※データはmovie walkerです。

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