2019年1月1日(火)
What ever happened to Baby Jane 1962年 アメリカ
なんと怖い。
天才少女芸人として人気を博したジェーン。わがまま。
陰でがまんをしていた姉のブランチ。
成長して役者として花開いたのは姉のブランチ(ジョーン・クロフォード)。
妹のジェーン(ベティ・デイビス)は落ちぶれてしまう。
そんな時に、起こる意図的な車の事故。
姉ブランチは車いす生活、ジェーンが面倒をみている。
昔の映画をテレビで見るブランチ。
しかし、ジェーンの精神は侵され、自分の夢の中に入り込んでいく・・・。
畳みかける怖さ。
隠されたファンレター。
鳥かご掃除といって鳥が逃げたという。
メイドにも休暇を与え、外界との接触を断つ。
隣人に助けを求めた手紙も届かない。
食事のトレイに乗っているものは!
広告でピアノ弾きを募集。
引き出しには偽のサインの練習あと。
一番怖いのは、声を真似して電話をかけるところかなぁ。
イギリス人のピアノ弾きも助けにならず、
戻ってきたメイドも見つかってしまう。
・・・・。
ラストに向かって、果てしなく狂気の世界へと突き進む怖さ。
白黒だから余計にスリルが溢れます。
妙に白いジェーンの顔、衣装。これだけでも怖い。
白塗りでもしているかのような怖さ。
そして、白昼にそんな老女を見る怖さ。
左目の下にハートマークを入れている老女の怖さ。
ジェーン人形を抱いている老女の怖さ。
あるいは金づちのアップとか。
わかっているところへもっていかれる怖さ。
階段も、なんだか「情婦」とか「サイコ」を思い出す。
話としては「サンセット大通り」に似ているのだけれど、
もっともっと黒いものが渦巻く世界。
実は海辺のラストにもう一つ、驚きが待っている。
うーん、怖い年始めになりました。
監督ロバート・アルドリッチ
製作ロバート・アルドリッチ
原作ヘンリー・ファレル
脚色ルーカス・ヘラー
撮影アーネスト・ホーラー
音楽フランク・デヴォール
●出演者
Jane_Hudsonベティ・デイヴィス
Blanche_Hudsonジョーン・クロフォード
Edwin_Flanggヴィクター・ブオノ
Mrs._Batesアンナ・リー
Elvira_Stittメイディ・ノーマン
※データはmovie walkerです。