2018年9月15日(土)
Telefon 1976年 アメリカ
ブロンソンとリー・レミック、ギリギリの組み合わせ?ですが、なかなかいい感じです。
しかも監督がドン・シーゲル、音楽はラロ・シフリン、70年代ですね。
冒頭はモスクワ。1月10日、ライフルの男たちがアパートを囲む。
子どもたちが無言で出ていったあと、押し入るが目当ての男ダルチムスキー(ドナルド・プレゼンス)はいない。
その男は、元KGBの事務官で、大切なものを盗み出してアメリカにわたっている。
そのあとは1月17日のデンバーを皮切りに、不思議な爆破事件が続く。
修理工場に電話がかかってきて、暗号のような詩の朗読「森は美しく暗く深い。約束を果たして、眠る前に彼方までいけ。」
そこから、なぜか夢遊病のように自爆テロをする者たち。
KGB側から、極秘に男を消すように任務を受けるボルゾフ少佐(チャールズ・ブロンソン)。
アメリカのパートナーはバーバラ(リー・レミック)。
ロシアが過去に送り込んでいた工作員作戦、薬物催眠術を使ってテロを起こすダウンチムスキーを止めるべくカナダ・カルガリーからアメリカへ。
もう一方、バージニア州ラングレーCIAで、多発する爆破事件に注目をしているコンピュータ担当女性ドロシー(タイン・デイリー)。
追いかけるべきターゲットを、コンピュータよりも詳しく推察する。
フロリダ、アパチコーラのヘリ会社社長。カリフォルニア、ロサンゼルスの神父、ニューメキシコ州ケンブリッジの主婦、続く爆破。
過去のソ連の毒物が検出されて、全貌が見えてくる。
ボルゾフ少佐が記憶した手帳の内容から、順番を推測。
自分の名前を残そうとしている、と喝破して、次は「H」。ヒューストン。
ホテル、エレベータですれ違う。駐車場で爆発して、ダルチムスキーは次のターゲットへ。
ボルゾフもテキサス州ハンタービルへ急ぐ。
ダグアウトの店。警官が飲んでいる。先んじるボルゾフ、そこにやってくるダルチムスキー、さあ、どうなる・・・。
やっぱり随所に懐かしさ(古めかしさ)を感じますが、とにかく爆破シーンの迫力がすごいのにまずびっくり。
きれいなCGに慣らされている目には、コントロールされていない本物の迫力が新鮮です。
あと、コンピュータの能力を全面に出すあたり、今のAIやビッグデータ騒動にも似ています。
いつもそんなものなのでしょうか。
コンピュータ係の女性の方が、ソ連関係知識が豊富、というのがなかなかです。
そして、ブロンソン。もうかなりの年齢でしょうが、地下駐車場でみせた軽い身のこなしは、さすがアクション俳優です。
また、リー・レミックも、年増とはいえ魅力十分。私を口説かないわね、などと誘うあたりもいい感じです。
ラストが、俺たちを追うな、ということでニヤリとさせられるのですが、これも良き70年代ですね。
ちなみに、先日みた「ウィル・ペニー」のちょっとイカれた感じの悪党一味の親分を、
ドナルド・プレゼンスがやってました。迫力ありましたねぇ。
監督ドン・シーゲル
製作ジェームズ・B・ハリス
原作ウォルター・ウェイジャー
脚本ピーター・ハイアムズ 、 スティーリング・シリファント
撮影マイケル・バトラー
音楽ラロ・シフリン
美術テッド・ハワース
編集ダグラス・スチュワート
●出演者
Grigori_Borzovチャールズ・ブロンソン
Barbaraリー・レミック
Nicolai_Dalchimskyドナルド・プレゼンス
Dorothy_Puttermanタイン・デイリー
Colonel_Malchenkoアラン・バデル
General_Strelskyパトリック・マギー
Marie_Willsシェリー・ノース
Harley_Sandburgフランク・マース
※データはmovie walkerです。