Quantcast
Channel: いまごろこの映画?
Viewing all 788 articles
Browse latest View live

ジョン・レノン、ニューヨーク(2010)

$
0
0
2015年10月10日(土)
LennonNYC 2010年アメリカ

イメージ 1

ジョン・レノンのニューヨーク時代を描いたノンフィクションなのですね。
ビートルズ解散後、オノ・ヨーコと二人で、平和運動に入っていくレノン。

このあたりの事はあまり良く知らなかったので、ロンドンが嫌になってNYに移り住むという経緯が興味深かったです。
イギリス・ロンドンの嫌な面ということで、民族性もあるのでしょうか。

1970年代へ入っていく、アメリカのベトナム戦争・反戦運動の時代です。
ジョン・レノンの影響力の大きさに、国外追放の動きもあったとは。

イメージ 2

それぞれの時代に発表したアルバムや曲が流れ、そのころのジョンとヨーコが語られます。
二人の破局時期、LAへのレノン移住なども知りませんでした。
アルバムに収められない録音や会話などもたくさん流れます。

イメージ 3

酒に溺れ、すさんでいく生活の中で、やはりヨーコと一緒じゃないとダメとなって、NYに戻る。
そして「ダブル・ファンタジー」の発表。
このアルバムは本当に再スタートというようなイメージがしたもんですが・・・。

そして銃撃と、ヨーコが語るそのとき医師から告げられた言葉。「彼は死んだ」。

今になっても見応えのあるジョンの人生です。

監督マイケル・エプスタイン
脚本マイケル・エプスタイン
製作総指揮スーザン・レイシー 、 スタンリー・F・バックタール 、 マイケル・コール
製作マイケル・エプスタイン 、 スーザン・レイシー 、 ジェシカ・レヴィン
撮影マイケル・チン
編集エド・バーテスキ 、 デボラ・ペレッツ
●出演者
ジョン・レノン
オノ・ヨーコ
エルトン・ジョン

※データはmovie walkerです。

地球が静止する日(2008)

$
0
0
2015年10月11日(日)
The Day the Earth Stood Still 2008年 アメリカ

イメージ 1

リメイクで、1951年版は見てませんが名作と名高いですよね。

この作品も雰囲気はなかなかいいんじゃないでしょうか。
球体の表現とか、クラトゥ(キアヌ・リーブス)がくるまっている胎盤のようなものの質感とかも、いい感じ。
それゆえに、あのロボットがいかにもな造形なので、ちょっとシラケます。

イメージ 2

もちろん過去の名作を無下にできないですから、ある程度は我慢でしょうか。

キャシー・ベイツの憎々しさもいいですし、キアヌの無表情ぶりも様になってます。
あとは、なぜヘレン(ジェニファー・コネリー)だけ特別扱いか、というところがやや気になります。
そして、人間は悪いやつばかりでもない、という結構人間目線たっぷりな展開はかなり気になります。

それでも全世界から人間以外を全部収集してあとは破壊しつくすという筋書きはいいので、
なんか、最後の電子ゴキブリみたいなやつがもうちょっとイカしていれば文句ないですけどね。

途中、キアヌが逃亡したときに、駅でキップを盗む男がいるけれど、あれは何だったのでしょうか。
かなりしつこく登場したので、スジに絡むかとおもえば、あとは全く出てこないし。
だれかのカメオ出演?

イメージ 3

数学者?のところに来て、いきなり黒板に式を書きだすところがあって
いかにもだけど、やっぱりちょっと古臭くないか?というところでもあります。

そして、ラストが唐突だしなぁ。
そういう意味では、やっぱり古い映画のように思えます。
いくら環境問題にテーマをもってきても、それだけではねぇ。

監督スコット・デリクソン
脚本デヴィッド・スカルパ
原案エドマンド・H・ノース
製作アーウィン・ストッフ 、 グレゴリー・グッドマン 、 ポール・ハリス・ボードマン
撮影監督デヴィッド・タッターサル
プロダクション・デザインデイヴィッド・ブリスビン
音楽タイラー・ベイツ
編集ウェイン・ワールマン
●出演者
クラトゥキアヌ・リーヴス
ヘレンジェニファー・コネリー
ジェイコブジェイデン・クリストファー・サイア・スミス
バーンハート博士ジョン・クリーズ
グラニエ博士ジョン・ハム
  キャシー・ベイツ

※データはmovie walkerです。

小さな巨人(1970)

$
0
0
2015年10月18日(日)
Little Big Man 1970年 アメリカ

イメージ 1

老人へのインタビューから始まる。
111年前のこと、私が10歳のとき・・・このじいさん、121歳ということになりますが。

そこから、長い物語が語られます。
インディアン(今は先住民というのでしょうが)に襲われて、シャイアンの男に連れ去られてから、
インディアンに育てられて、力を発揮していくけれど、ポーニー族に襲われて、騎兵隊に助けられ、牧師夫妻に引き取られる。
その妻がフェイ・ダナウェイ、妖しい感じでせまる。

あとはペテン師になったりガンマンになったり、結婚したりカスター将軍の言葉に従って西へ行ったり。
途中ワイルド・ビル・ヒコックに会ったり。
なんだかフォレスト・ガンプを思い出した。

インディアンの父がとてもいい感じで、予見をしたり、殺戮の中を無傷で歩いたりする。
最後まで主人公に言葉を授けるんですよね。いいなぁ。
シャイアンの人たちのキャラクターもそれぞれいいのです。
侮辱されて、さかさまに行動するようになった若者とか。

イメージ 3

いろいろあって、飲んだくれになったり、カスター将軍の隊に入ったり、
世捨て人になって荒野に住む人になったり。ここでは「大いなる勇者」を思い出した。

その後もまたいろいろな?がりで、白人とインディアンの間をいったりきたりする。
先住民を虐殺していく場面が多くでてくるけれど、この70年という時代にはかなりショッキングだったはず。
それでも、描き方がややほら話的で、暗さがないので救われます。

偉大なる父が言う言葉、行動、とくにラストの方の彼の味はすばらしいですね。
「温かい人がいない世は中心を失う」という何気ない言葉も含蓄です。
「魔法はきくときときかないときがある」というのもなんとも面白いです。

全体的に肩の力の抜けたアメリカ史になっていて、私は好きです。

冒頭とラストの老人のふけメイクが、すごく良く出来ていると思うのですが。
「エドガー」なんか比べものにならないくらい。
かなり名のある人がやっているのでしょうね。

イメージ 2


監督アーサー・ペン
脚本カルダー・ウィリンガム
原作トーマス・バーガー
製作スチュアート・ミラー
撮影ハリー・ストラドリング・ジュニア
音楽ジョン・ハモンド
●出演者
Jack_Crabbダスティン・ホフマン
Mrs._Pendrakeフェイ・ダナウェイ
Merriweatherマーティン・バルサム
Gen._George_A_Custerリチャード・マリガン
Old_Lodge_Skinsチーフ・ダン・ジョージ
Wild_Bill_Hickokジェフ・コーリー
Sunshineエイミー・エクルズ
Olgaケリー・ジーン・ピータース
Carolineキャロル・アンドロスキー
Younger_Bearカル・ベリーニ
Shadow_that_comes_in_sightルーベン・モレノ

※データはmovie walkerです。

きみがくれた未来(2010)

$
0
0
2015年10月24日(土)
Charlie St. Cloud 2010年 アメリカ

イメージ 1

生きている意味、生かされている意味がテーマの映画なので、
ややスピリチュアル系?と思ったりもしますが、映画としては悪くないと思います。

とにかくテンポが良く、画面もよく計算されているためか、
とてもすんなりとこの世界に入っていけます。

イメージ 2

ありがちな、説明のしすぎや感情の盛り上げすぎというのもありません。
まあ、音楽がその役割を果たしてはいますが。

最初の方での、なんとなく惹かれるという二人の描き方や、事故の場面の映像など、
もっとベタなやり方をたくさんみているので、なかなかと思いました。

途中から、あ、これは「黄泉がえり」では?と思ったり。

テス役のアマンダ・クルーで好き嫌いがでそうです。
この人、美人に見える時とそうでないときの差がちょっと大きいかな。

イメージ 3

ヨット、大砲の鳴る海辺の街、墓守、ゴールドマン・サックスに勤める男との殴り合い。
死の世界にいくときに見る「光」。
Come Find Me のメモ。

アメリカではどんな層に向けた映画なのかなぁ。

監督バー・スティアーズ
脚本クレイグ・ピアース 、 ルイス・コリック
原作ベン・シャーウッド
製作総指揮マイケル・フォトレル 、 ベン・シャーウッド 、 アダム・シーゲル
製作マイケル・フォトレル 、 マーク・E・プラット
撮影監督エンリケ・シャディアック
プロダクション・デザインアイダ・ランダム
音楽ロルフ・ケント
編集パドレイク・マッキンリー
衣装(デザイン)デニース・ウィゲート
●出演者
チャーリー・セント・クラウドザック・エフロン
テス・キャロルアマンダ・クルー
サム・セント・クラウドチャーリー・ターハーン
クレア・セント・クラウドキム・ベイシンガー
フロリオ・フェランテレイ・リオッタ
ティンク・ウェザービードナル・ローグ
アリステア・ウーリーオーガスタス・プリュー

※データはmovie walkerです。

波の数だけ抱きしめて(1991)

$
0
0
2015年10月24日(土)
東宝 1991年

イメージ 1

ホイチョイものとして、続けて観てみました。
時代とはいえ、かなり恥ずかしい感じですね。

バブルの絶頂期という感じでしょうか。
湘南、FMラジオ局、波乗り、ユーミン・・・、そのころの若者の幻想をそのまま盛り込んだっていう印象です。

イメージ 3

設定としては、1991年11月からその10年前を振り返るという展開なので、
結婚式が皆蝶ネクタイだったりするあたりはバブルっぽいですが、メインで描かれているのはバブル期ではありません。
ただ、この現実感の無さはやっぱりバブル期特有かもしれませんが。

専売公社、レコード盤、DJ、などで時代感が出ているのかもしれません。
でもこんな風な男女の付き合い方かなぁ。そこが一番変な感じ。

イメージ 2

何と言っても、織田裕二と別所哲也が恥ずかしいなぁ。
どちらもその言動がそうとう恥ずかしい。

いや、実際こんな恥ずかしい感じで生きていたのかもしれません。
もしかしたら、すごくリアルなのかも。

そんな事を考えさせる、とっても恥ずかしい映画です。

監督馬場康夫
脚本一色伸幸
原作ホイチョイ・プロダクション
製作総指揮村上光一 、 堀口壽一
製作三ツ井康 、 相賀昌宏
プロデューサー河井真也 、 茂庭喜徳
撮影長谷川元吉
美術山口修
音楽監督杉山卓夫
音楽松任谷由実
録音中村淳
照明森谷清彦
編集冨田功
助監督冨永憲治
スチール笹田和俊
製作協力山田洋行ライトヴィジョン
●出演者
田中真理子中山美穂
小杉正明織田裕二
吉岡卓也別所哲也
高橋裕子松下由樹
芹沢良明阪田マサノブ
池本勝村政信

※データはmovie walkerです。

すーちゃんまいちゃんさわ子さん(2012)

$
0
0
2015年10月25日(日)
スールキートス 2012年

イメージ 1

30代の女性3人が織りなす現在の生活を、日常視点で描いています。

カフェで正社員として働くすーちゃん。
OA販社でバリバリの営業、まいちゃん。
(真木よう子ってこういう役、うまいですよね)
自宅でおばあちゃんの介護をしながらWEBデザイナーをするさわこさん。

それぞれが、態度に表す事とこころで思う事。
恋愛と結婚に対してどんなことを考えるか、男はどんな態度をとるか。

イメージ 2

公園、森での気持ちよさそうな3人。
街の中、階段を上ったり下りたりする場面。

自転車で泣き、叫ぶ二人。

イメージ 3

すーちゃんが店長になり、人の補充で面接をする場面がちょっと印象的。
男の見え方ってこんな感じなのかな?っていうのを改めてみることができます。
さわ子さんが付き合う蕎麦屋の同級生もそうですね。

男の勝手さ、自分の弱さ、不安、女性の世界の微妙さ。
それでも、料理があって、3人での信頼感がある。
男ではこのようにはいかないだろうなぁ。

ちょっとうらやましい関係です。

監督御法川修
脚本田中幸子
原作益田ミリ
エグゼクティブプロデューサー小西真人
プロデューサー武田吉孝 、 八尾香澄
スーパーバイジングプロデューサー久保田修 、 井手口直樹
共同プロデューサー木幡久美
撮影小林元
美術黒瀧きみえ
装飾石渡由実
音楽河野伸
主題曲/主題歌カサリンチュ
劇中歌矢野顕子
録音浦田和治
照明堀直之
編集李英美
衣裳/スタイリスト堀越絹衣 、 植田瑠里子
ヘアメイク中西樹里
ライン・プロデューサー齋藤寛朗
制作担当大谷弘
助監督佐伯竜一
スクリプター/記録長坂由起子
●出演者
すーちゃん柴咲コウ
まいちゃん真木よう子
さわ子さん寺島しのぶ
木庭葉子木野花
林信子銀粉蝶
林静江風見章子
岩井美香佐藤めぐみ
竹田ちか上間美緒
木庭みなみ吉倉あおい
前田千草高部あい
中田誠一郎井浦新
千葉恒輔染谷将太

※データはmovie walkerです。

海にかかる霧(2014)

$
0
0
2015年10月29日(木)
해무 2014年 韓国

イメージ 1

実際に起こった事件から生まれた舞台劇だそうで。

設定は1998年、韓国ではタイの通貨危機に端を発したIMF経済危機の時代ですね。
冒頭の漁船の日常から、陸に上がり苦しい船長の立場が描かれますが、そんな背景があるわけですね。
廃船の危機、妻の背徳、うまくいかない日々。
そこから密航へと踏み出してしまう。

イメージ 2

そこからは洋上での物語となります。
密航が朝鮮族となってますが、中国にいる朝鮮民族のことですね。
韓国にくると10倍稼げるので、家族のために密航する、という場面が出てきます。

このあたりが、日本人には実感として経験のないところではないでしょうか。
同じ民族が、他の国での少数民族とされ、経済格差から密航してくる。
韓国は北朝鮮とも難しい関係があり、そういう意味では複雑です。

初めて密航船として仕事をする船長と船員たち。
そして密航者たちの反抗、女の存在。

イメージ 3

今ヨーロッパでは難民が大きな問題となっていますが、
それに限らず、以前からボートピープルなどの対処は議論を呼んでいました。

船長のやや狂気がかった船への執着、カネと女だけに生きる船員、まじめな若者船員などなど、キャラクターがはっきりしていてわかり易いつくりになっていました。
船長の迫力は見事、ただ、純愛部分はどうなんでしょう。
これがあるから救われるのですが、やや拍子抜けというところも感じます。

しかし、韓国という国の難しさを良く表現していると思いました。

監督シム・ソンボ
脚本ポン・ジュノ 、 シム・ソンボ
製作総指揮キム・ウテク
製作ポン・ジュノ 、 チョ・ヌンヨン 、 キム・テワン
撮影監督ホン・ギョンピョ
●出演者
船長 カン・チョルジュキム・ユンソク
新人乗組員 ドンシクパク・ユチョン
朝鮮族 ホンメハン・イェリン
船員 チャンウクイ・ヒジュン
機関長 ワノムン・ソングン
甲板長 ホヨンキム・サンホ
船員 ギョングユ・スンモク
朝鮮族 キョウシヤクチョン・インギ
海洋警察の監視長ユン・ジェムン

※データはmovie walkerです。

鴛鴦歌合戦(1939)

$
0
0
2015年10月29日(木)
1939(昭和14)年 日活

イメージ 1

まったく予備知識なしに観ましたが、いや驚きました、昭和14年ですからね。

志村喬は後のクロサワ時代劇と同じくらいの老け役なのに、見事に歌うしボケをかまします。
何も考えてない風の殿様のディック・ミネも、晩年の懐メロ番組でしか知らない目には信じられないくらい。

イメージ 2

1939年って日中戦争の真っただ中ですよね。いや、びっくりします。
時代の空気って、わからないものです。

中に出てくるお春(市川春代)の、まあ身勝手なこと。
これが一般的な女性像だから、ヒロインになってるんですよね。
それにしては性格悪いし、言葉使いもひどい。「ちぇ」とか言いますから。

オペレッタですからセリフほとんどが音楽ですが、西洋風のハイカラな音楽になってます。
それもとても意外でした。
ここから太平洋戦争に突入して、どんどん暗い世界になっていくということでしょうか。

イメージ 3

片岡知恵蔵の浅井が、カネに目がくらむ娘を捨てて旅に出ようとするけれど、
こういう人物像が好まれたんでしょうね。

どう考えても、一番あくどいのは骨董屋のオヤジですが、誰もそれを言わないのは、
商人なんてそんなもの、という共通認識があるからでしょう。

役名と役者の名前を良く見ると、ほとんどそのままスライドしてることがわかります。
これってシャレ?安直?

監督:マキノ正博
脚本:江戸川浩二
撮影:宮川一夫
編集:宮本信夫
音楽指揮:大久保徳二郎
助監督:羽田守久
●出演者
片岡千恵蔵浅井礼三郎
市川春代狂斎の娘お春
志村喬志村狂斎
遠山満遠山満右衛門
深水藤子娘藤尾
ディック・ミネ峰沢丹波守
香川良介香川屋惣七
服部富子娘おとみ
尾上華丈道具屋六兵衛
石川秀道松田松助
楠栄三郎杉浦
近松竜太郎檜山
福井松之助武井
富士咲実柳川
大崎史郎椿

※データはallcinemaです。

大菩薩峠(1960)

$
0
0
2015年11月1日(日)
The Bad Sleep Well 1960年 大映

イメージ 2

時代劇の、いい時代の作品という気がします。
市川雷蔵がいのはもちろんですが、中村玉緒がいいですね。
鬼気迫る演技です。

イメージ 1

悪のフォースをまとった机竜之介と、善のフォースの師匠や敵相手の兵馬。
笠智衆がヨーダに見えます。
登場人物の性格ははっきりしていて、わかり易い。

複雑なようで、主要人物がすべてからんでいる物語。
子弟、仇討、男女、思想、・・・。

暗闇に刃だけ光る場面といい、広がりのあるセットといい、山並みや森の中の美しさといい、花魁の華やかさといい、映画館の大画面で観たかった。
そして、派手な音のない殺陣の場面。緊張感が高い。

イメージ 3

狂う竜之介の場面もすごい。
山本富士子とのからみで、四谷怪談のようだ。

そして兵馬との果し合いが図らずも始まる。
これからどうなる?というところで終わってしまった。続きがみたい。

監督三隅研次
脚色衣笠貞之助
原作中里介山
企画松山英夫 、 南里金春
製作永田雅一
撮影今井ひろし
美術内藤昭
音楽鈴木静一
録音大谷巖
照明岡本健一
●出演者
机竜之助市川雷蔵
宇津木兵馬本郷功次郎
お浜中村玉緒
お豊中村玉緒
お松山本富士子
近藤勇菅原謙二
芹沢鴨根上淳
神屋主膳島田竜三
土方歳三千葉敏郎
宇津木文之丞丹羽又三郎
机弾正笠智衆
お絹阿井美千子
御雪太夫藤原礼子
真三郎舟木洋一
与八真塩洋一
小野川山路義人
裏宿の七兵衛見明凡太朗
島田虎之助島田正吾
中村一心斎荒木忍
逸見利泰花布辰男
片柳伴次郎南部彰三
藤作葛木香一
平間重助伊達三郎
安藤市川謹也
黒坂光岡龍三郎
赤目水原浩一
一膳飯屋の亭主石原須磨男
茶屋の老爺浅尾奥山
雲助の六造藤川準
太田岩田正
雲助の三造清水明
逸見の門弟大林一夫
旅の武芸者安田洋郎
芳村浜田雄史
岡田弥市木村玄
加藤主税森田健二

※データはallcinemaです。

バクマン。(2015)

$
0
0
2015年11月1日(日)
東宝 2015年

イメージ 1

少年ジャンプ。
冒頭に説明されるように、後発ながら、新人発掘と独自のアンケート順位でヒット作を連発していったお化けマンガ誌。
世代的にはその発刊時から見ているので、懐かしさも手伝って最初から没入。
原作マンガは未読ですが、それが良かったのか、充分すぎるほど楽しみました。

役者は当代きっての名手ぞろいだし、監督は大根さんとくれば、期待が膨らむばかり。
もちろん、期待以上だったのです。

イメージ 2

なにしろテンポが良く、ダレなし。
マンガ執筆という、絵的には地味な世界を、ペンの音と流れる絵処理で見事に活劇にしてくれました。
特にプロジェクションマッピングには脱帽。

ジャンプ編集部がやけにリアルなのは、特に編集会議の場面。
ヘンにオーバーにせず、しっかりと描いているので、他の場面が浮いてないです。

イメージ 3

あと、日本中でマンガを読む場面が出てきますが、これがまたいいですねー。
いかにもな読みシーンが展開されて、みんな自分を捜すんじゃないかな。

「ずっと待ってる」という女、そして「もう待てない。先にいくから。」という女。
泣けますねぇ。

『友情・努力・勝利』というジャンプのテーマが、そのまま映画のテーマになるところも、涙ものです。
そして、まだまだ続く彼らの夢。すばらしいラスト。

そして、そして、エンドロールがまた。
「モテキ」も驚きましたが、このエンドロールも素晴らしい。
こういうアイデアのつぎ込み方が、すごいと思います。

監督大根仁
脚本大根仁
原作大場つぐみ 、 小畑健
エグゼクティブプロデューサー山内章弘
プロデュース川村元気
企画川村元気
製作市川南
撮影宮本亘
美術都築雄二
装飾西尾共未
録音渡辺真司
照明冨川英伸
編集大関泰幸
衣装伊賀大介
ヘアメイク梅原さとこ
キャスティングおおずさわこ
ライン・プロデューサー田口生己 、 小泉朋
助監督神徳幸治
記録井坂尚子
VFXスーパーバイザー道木伸隆
●出演者
真城最高佐藤健
高木秋人神木隆之介
亜豆美保小松菜奈
福田真太桐谷健太
平丸一也新井浩文
中井巧朗皆川猿時
川口たろう宮藤官九郎
服部哲山田孝之
佐々木編集長リリー・フランキー
新妻エイジ染谷将太

※データはallcinemaです。

エンド・オブ・ザ・ワールド(2012)

$
0
0
2015年11月3日(火)
SEEKING A FRIEND FOR THE END OF THE WORLD 2012年 アメリカ

イメージ 1

日本題名だけ見るとありがちなパニックSFものに思えますが、これは原題で見た方がいいですね。
この世の終わりに友達を捜して、という内容をそのまま表しています。

主人公がスティーヴ・カレルなのでコメディなのかなと思ってみてると、これも裏切られます。
けっこうシリアスなドラマです。

その二つの想定外は、いい意味での裏切りです。
おそらく最後の日が来ることがわかっても、日常は続いていく。
ただ、今まで隠れていた事がわかることもあります。
たとえば、突然妻が街角で車から降りて、そのままいなくなってしまうこととか。

終わりがわかっていれば、略奪もおこるし、乱交も日常になる。
それでもそんな中に入るつもりのない人がたぶん大多数でしょう。
毎週何事もないかのように通ってくる家政婦のおばさんのように。

彼は保険会社勤めだけれど、どんどん人が減っていく。

そんな時に同じアパートの女性ペニー(キーラ・ナイトレイ)と知り合い、彼女が自分宛ての手紙を保管していたことがわかって、昔の恋人オリヴィアに会いにいく旅に。彼女はイギリスに帰る飛行機を捜している。
彼女の乗っていたのはプリウスだったな。

ヒッチハイクで彼女は途中で昔の彼のところに寄る。
シェルターの中で最後の日に備える男たち。

イメージ 2

自家用飛行機を持ってる彼の知り合い、それが久しぶりの父親(マーチン・シーン)。
このような意外なつながりで、とうとうオリビアの家にたどり着くけれど・・・。

イメージ 3

静かにアナログレコードを聴きながら、というエンディングもいいですね。
地味ですが不思議な魅力のある映画でした。

監督ローリーン・スカファリア
脚本ローリーン・スカファリア
製作総指揮ネイサン・カヘイン 、 ニコル・ブラウン
製作スティーヴ・ゴリン 、 ジョイ・ゴーマン・ウェテルス 、 スティーヴン・レイルズ 、 マーク・ロイバル
共同制作ケイリー・コノップ 、 ジェフ・サマービル
撮影ティム・オアー
美術クリス・L・スペルマン
音楽ロブ・シモンセン 、 ジョナサン・サッドフ
音楽監修リンダ・コーエン
編集ゼン・ベイカー
衣裳デザインクリスティン・M・バーク
キャスティングジャンヌ・マッカーシー 、 ニコル・アベレラ
ライン・プロデューサーパティ・ロング
●出演者
ドッジスティーヴ・カレル
ペニーキーラ・ナイトレイ
ダイアンコニー・ブリットン
オーウェンアダム・ブロディ
ウォレンロブ・コードリー
ケイティジリアン・ジェイコブズ
スペックデレク・ルーク
カレンメラニー・リンスキー
ダーシーT.J.ミラー
ニュースキャスターマーク・モーゼス
トラック運転手ウィリアム・ピーターセン

※データはmovie walkerです。

幸せの教室(2011)

$
0
0
2015年11月7日(土)
LARRY CROWNE 2011年 アメリカ

イメージ 1

アメリカらしい映画ですね。
Uマートというスーパーをリストラされるラリー。
理由は大学に行ってないから。

再就職も果たせず、大学に通うことを決心する。(まずこのあたりが違いますね)
その講義の1つが「スピーチ」。
お堅い講師がテイノー(ジュリア・ロバーツ)。

イメージ 2

ラリーの隣人はガーデンセールを仕事にしている(これも不思議)。

予想としては、苦労しながらもがんばるラリーに影響されて、テイノー講師が人間味に目覚めて、新しい人生の価値を捜し始める、という展開だったのですが・・・。

意外と、ラリーがスーパーマンで、日系人教授の経済学でもいい成績をとり、ダイナーでも働き、スピーチもうまくまとめて収まっていくのですね。

イメージ 3

こんな風にうまくいくなら、アメリカってほんとにいい国ですけど。
実際にはもっといろいろ問題があるでしょうから、このあたりがなんだか物足りない感じがします。

スクータで走り回る一団というのも不思議ですが、うっすらと透けてみえるのは、アメリカって結構孤独な国のような気もするんです。

一つ日本とも共通点があるとしたら、おじさんはシャツ・インをする、ということでしょうか。

監督トム・ハンクス
脚本トム・ハンクス 、 ニア・ヴァルダロス
製作総指揮フィリップ・ルスロ 、 スティーヴ・シュアシアン 、 ジェブ・ブロディ 、 ファブリス・ジャンフェルミ 、 デヴィッド・コーツワース
製作トム・ハンクス 、 ゲイリー・ゴーツマン
撮影フィリップ・ルスロ
プロダクション・デザインヴィクター・ケンプスター
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
編集アラン・コーディ
衣裳デザインアルバート・ウォルスキー
●出演者
ラリー・クラウントム・ハンクス
メルセデス・テイノージュリア・ロバーツ
ディーンブライアン・クランストン
ラマーセドリック・ジ・エンターテイナー
B'Ellaタラジ・P・ヘンソン
タリア・フランチェスコググ・バサ=ロー
デル・ゴードーウィルマー・ヴァルデラマ
フランシスパム・グリアー

※データはmovie walkerです。

るろうに剣心 伝説の最期編(2014)

$
0
0
2015年11月8日(日)
ワーナーブラザーズ 2014年

イメージ 1

テレビの連続放映で観てるのですが・・・。

スピード感は素晴らしいですね。
早回しではない殺陣やアクションが、それとわかって興奮します。
やはりCGやワイヤーではない、体を張った撮影というものの重みでしょうか。

イメージ 2

悪役の志々雄の気味悪さと途方もない強さもいいですね。
ラスト近くの炎もすばらしい。

だからなおの事、急に4対1で戦ったりして、ちょっとカッコ悪い気もする。
でも2作目から、あの剣心がぬーっと立ち上がる場面はなかなかいいですよね。

ただ、福山雅治の師匠はいただけませんな。
なんだかそんなに強そうな感じがしないから。
ここはそれなりの、ヨーダみたいな師匠がよかったなぁ。
この役に田中泯なんかいいのにねぇ。

伊藤博文もなんだかしゃきっとしないし。
後半の国に戦いを挑んでいくあたりが、もう少し盛り上がってほしかったところです。
ちょっと物語に無理があるかなぁ。

イメージ 3

それでも充分見どころはありましたから、まあ良しとします。
ほんとは映画館で観たかったのですが、残念!

監督大友啓史
アクション監督谷垣健治
脚本藤井清美 、 大友啓史
原作和月伸宏
製作総指揮ウイリアム・アイアトン
エグゼクティブプロデューサー小岩井宏悦
製作久松猛朗 、 畠中達郎 、 茨木政彦 、 高橋誠 、 宮本直人
プロデューサー福島聡司
キャラクター・デザイン澤田石和寛
撮影石坂拓郎
美術橋本創
装飾渡辺大智
音楽佐藤直紀
主題歌ONE OK ROCK
スーパーバイジングサウンドエディター勝俣まさとし
録音益子宏明 、 蓬田智一
照明平野勝利
編集今井剛
衣裳澤田石和寛
ヘアメイクShinYa
ライン・プロデューサー宿崎恵造
製作担当馬場三輝
助監督田中諭
スクリプター河島順子
VFXスーパーバイザー小坂一順
スケジュール猪腰弘之
●出演者
緋村剣心佐藤健
神谷薫武井咲
四乃森青紫伊勢谷友介
相楽左之助青木崇高
高荷恵蒼井優
瀬田宗次郎神木隆之介
巻町操土屋太鳳
翁/柏崎念至田中泯
大久保利通宮沢和史
伊藤博文小澤征悦
明神弥彦大八木凱斗
佐渡島方治滝藤賢一
沢下条張三浦涼介
悠久山安慈丸山智己
駒形由美高橋メアリージュン
魚沼宇水村田充
本条鎌足屋敷紘子
刈羽蝙也原勇弥
夷腕坊山田崇夫
才槌島津健太郎
不二山口航太
斉藤一江口洋介
志々雄真実藤原竜也
比古清十郎福山雅治
川路利良小市慢太郎
眞島秀和
心太福崎那由他
小久保丈二
白尉佐藤滋
増髪江田結香
近江女別府あゆみ
不破万作
生津徹
長尾卓也
坂東工
金原泰成
北代高士
ヨシダ朝
渡辺菜月
清里明良窪田正孝
130R ホンコン
仁科貴
坂本爽

※データはmovie walkerです。

マダムと泥棒(1956)

$
0
0
2015年11月8日(日)
The Lady Killers 1956年 イギリス

イメージ 1

噂には聞いていましたが、NHKBSで見ることができました。

いやぁ、イギリス映画らしい日常の中でのスリル。
そして泥棒たちの特徴溢れるキャラクター、面白かったです。

おばあさん役のケイティ・ジョンソンがとてもいいですね。
今こんな感じのおばあさんって、どこにもいないような気がしますが、
いい時代のおばあさんという感じです。

イメージ 2

一人暮らし、しゃんとしてるけれど、ちょっと周りからはズレた感覚で敬遠されている。
冒頭、警察署長に宇宙船の話をしにいくのですが、状況設定がうまいですね。

強盗を計画して、実施する内容は、これまた時代を感じさせるやり方ですが、
そこに老婦人をからませるというのがこの映画のポイントです。

老婦人の家が駅の近くで、蒸気機関車の煙が重要な要素にもなっています。
こういうところもイギリスらしいですね。

一番ハラハラしたのは、婦人がティー・パーティを開くところ。
ここからラストまでは、ハラハラするやらおかしいやらで、とても楽しめます。

イメージ 3

アレック・ギネスの悪人面も見ものです。

監督アレクサンダー・マッケンドリック
脚本ウィリアム・ローズ
製作マイケル・バルコン
撮影オットー・ヘラー
音楽トリストラム・ケイリー
●出演者
The Proffessorアレック・ギネス
The Majorセシル・パーカー
Louisハーバート・ロム
Harryピーター・セラーズ
One Roundダニー・グリーン
Mrs. Wilberforceケイティ・ジョンソン
Police Superintendentジャック・ウォーナー
Police Sergeantフィリップ・ステイントン

※データはmovie walkerです。

悪党に粛清を(2014)

$
0
0
2015年11月8日(日)
THE SALVATION 2014年 デンマーク=イギリス=南アフリカ

イメージ 1

西部劇のフォーマットですが、まったく違う映画世界に見えます。
1964年の戦争のあとデンマークからアメリカに渡った主人公ジョン(マッツ・ミケルセン)。
兄も兵士だったという設定です。

この戦争を調べると、デンマーク戦争あるいは第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争であることがわかります。
映画の中でも「ドイツと戦った」というセリフが出てきます。

1971年がこの舞台で、デンマークから妻と息子を呼び寄せて一緒に暮らそうという男。
そして駅に降りて、乗った駅馬車に同乗していた無法者に家族を殺される。

イメージ 2

駅馬車から落とされて、ジョンが走って走って追いかける場面。
ここが一番印象的でした。
今まで見た西部劇とはまったく違う空気感。

そして無法者に牛耳られる街の描き方も、すごく奥行のある空間として見せてくれます。
それは街だけでなく、人としても今までのアメリカ人(白人)、メキシコ人、インディアンという世界ではない奥行があります。

イメージ 3

何か、まったくの無法地帯であるアメリカに対して、文化の発展したヨーロッパが鉄槌を食らわせるというような印象です。
それは情婦のエヴァ・グリーンからも感じるところで、まったくアメリカ人ぽくない女性です。
石油で黒くなった池、井戸が油でダメという場面もありました。

そして雨の中のアクション、兵士だったという兄弟の胸のすくガンファイト。

加えて、音のすごさが光ります。
銃の迫力ある音、さまざまな足音、まったく印象が変わります。

とにかく今までにない西部劇体験でした。西部劇と考えなくてもいいのかもしれません。

監督クリスチャン・レヴリング
共同脚本クリスチャン・レヴリング 、 アナス・トーマス・イエンセン
製作シセ・グラム・ヨルゲンセン
撮影イエンス・スロソ
美術ジョルゲン・マンク
音楽キャスパー・ワインディング
音響効果アル・サーケット
編集ペニッラ・ベック・クリステンセン
衣装デザインダイアナ・シリアーズ
VFXトマス・バスク
●出演者
ジョンマッツ・ミケルセン
マデリンエヴァ・グリーン
デラルー大佐ジェフリー・ディーン・モーガン
コルシカ人エリック・カントナ
ピーターミカエル・バーシュブラント
キーンジョナサン・プライス
マリックダクラス・ヘンシャル
マリーナナ・オーランド・ファブリシャス

※データはmovie walkerです。

マッド・ガンズ(2014)

$
0
0
2015年11月8日(日)
YOUNG ONES 2014年 アメリカ

イメージ 1

激しい干ばつにより、水が貴重な資源となった近未来、と書くと「マッドマックス」のように思えます。
たぶんそれも狙って「マッド・ガンズ」などという訳のわからない邦題になったのでしょう。

3部構成になっていて、それぞれ中心が父親のアーネスト、それを継ぐフレム、そしてアーネストの息子のジェロームとなります。
近未来ではありますが、テーマは家族のつながりと葛藤というもので、古くからのものに思えます。
器が新しい分、かえって中身の古さが目立つという気もします。

なので、面白さは近未来ガジェットの部分かななんて勝手な判断ですが。

たとえば、物語に重要なかかわりをもつのが、荷物運び用の4足歩行ロボット。
ロバの代わりに買うのですが、荒れた土地の山道を重い荷物を積んであるく姿は、なかなか愛嬌があります。

イメージ 2

あと、母親が寝たきり(この原因も短い映像で説明されるけれど)が、歩行サポートロボットのようなものを身に着けて歩く姿が、なかなかリアルで面白いです。

イメージ 3

他にも、国境であう「耳を出した少女」が使っている携帯電話のようなものが、細長くてセンスのように広げるとディスプレイになっているというのもいい感じでした。この国境の警備員が電子竹馬みたいのに乗っているものいい。
郵便配達が乗っている私書箱バイクみたいなのも面白かったな。

マッドガンズの題名に関係するかもしれませんが、銃も近未来的でした。

物語は静かな復讐劇、とでもいえばいいのでしょうか。
父親と娘の不仲。
娘の付き合っているいかがわしい若者とのトラブル。
父の死因を知った息子の行動・・・。

マックとコークでも、食べられるのがありがたいという気持ちになる映画ですね。
エンドロールが、俳優一人ひとりになっているのがユニークです。

監督ジェイク・パルトロウ
製作ジェームズ・アサートン 、 マリア・フエンテス
●出演者
フレムニコラス・ホルト
メアリー・ホルムエル・ファニング
ジェローム・ホルムコディ・スミット=マクフィー
アーネスト・ホルムマイケル・シャノン

※データはmovie walkerです。

社長千一夜(1967)

$
0
0
2015年11月10日(火)
Discover Japan with the 5 Gents 1967年 東宝
イメージ 1

社長シリーズも25作目。昭和42年といえば、大阪万博を3年後に控えて
まだまだ高度成長期の真っただ中。

庄司観光も箱根にマンションタイプの別荘を売り出し、絶好調というところ。
九州天草に五橋プランというものを企画して、その実現にとりかかろうとしたときに、
現れた南米の観光王というペケロ(フランキー)さん。

イメージ 2

社長はペケロさんの接待に向かうが、バー・アカプルコのママ(新珠三千代)との逢い引きも兼ねて・・・。

いつもながら登場人物も設定もほとんど同じで、よくまあ続くものと思いますが、
今回は新しい秘書に黒沢年男が登場して、気の利かない秘書役としてのアクセントが付いています。

イメージ 3

それにしてもこの回の新珠三千代は色っぽいですね。
いいところまでいって、直前でダメになるというのはお約束ですが、いつみても面白い。
色っぽさが高まるほど、おかしさも増幅されます。

もう一つ約束ごとがあるとしたら、奥さん(久慈あさみ)の夜の攻撃にどう対処するかということ。
だいたい奥さんは不機嫌で、それは旦那がやることをやらないからという・・・。
これと浮気が対になっていないとダメなんですね。

あと、フランキー堺の変な外人の歌はもちろん面白いですが、
例の宴会芸は、社長が一人で天草四郎の剣舞(マジメ版)です。

この後ちょっとずつメンバーも変わっていくようですが、それにしても25作目という歴史もすごい。

監督松林宗惠
脚本笠原良三
製作藤本真澄
撮影長谷川清
美術村木忍
音楽宅孝二
録音矢野口文雄
整音下永尚
照明石井長四郎
編集岩下廣一
製作担当者森本朴
助監督石田勝心
記録山本淑子
スチル吉崎松雄
合成三瓶一信
●出演者
庄司啓太郎森繁久彌
庄司邦子久慈あさみ
木村信吉小林桂樹
木村澄江司葉子
木村松子英百合子
小川次郎黒沢年雄
ペケロ・ドス・荒木フランキー堺
金井鉄之介加東大介
金井ふく子東郷晴子
飛田弁造三木のり平
鈴子新珠三千代
はる美藤あきみ
大野由紀子原恵子
吉田大友伸
会社幹部A土屋詩朗
会社幹部B手塚勝巳
ホステス田辺和佳子
女中A佐渡絹代
女中B杉浦千恵

※データはmovie walkerです。

西部に賭ける女(1960)

$
0
0
2015年11月14日(土)
Heller in Pink Tights 1960年 アメリカ

イメージ 1

物語としては、馬車で西部をまわる旅芸人がシャイアン、ボナンザで巻き起こす騒動が中心。
借金を踏み倒して逃げてきた劇団、団長はヒーリー(アンソニー・クイン)。
看板女優のアンジェラ(ソフィア・ローレン)は見事な美貌で、男たちを手玉にとって資金を巻き上げる。
しかし、気も多くヒーリーは気が気でない。

やっと逃げてきて、シャイアンの劇場で一か八かで本物の馬を使った「マゼッパ」が成功。
しかし借金取りに迫られ、夜逃げをする羽目になるが、アンジーが悪い癖を出して、ポーカーで大損。
その相手は雇い主に命を狙われている殺し屋メイブリ(スティーヴ・フォレスト)・・・。

こう書くと、なんだか安っぽい西部劇に見えますが、
まずソフィア・ローレンの輝くような魅力が、素晴らしいドレスで楽しめます。
そして、旅回りの劇団が演じる演目も、なかなか見れないので面白い。

イメージ 2

また、インディアンに襲われる危険な土地を馬車が走っていくというスリリングな場面もあります。
山越えの雪の寒さなど、サバイバルものにもなっています。
そして殺し屋を狙う雇い主の手先たち、メイブリはどうやって逃れるのかというスリルもあります。

イメージ 3

なにより、アンソニー・クインのヒーリーがアンジェラの奔放さに翻弄されながらも、離れられないという不器用な男ぶりが胸にぐっときます。
ヒーリーのモットー「すべては最善のために起こる」というセリフもいいですね。
こういう60年前後の西部劇は活気があっていいなぁ。

監督ジョージ・キューカー
脚本ダドリー・ニコルズ 、 ウォルター・バーンスタイン
原作ルイス・ラムーア
製作カルロ・ポンティ 、 マルセロ・ジロージ
撮影ハロルド・リップステイン
音楽ダニエル・アンフィシアトロフ
●出演者
Angela_Rossiniソフィア・ローレン
Tom_Healyアンソニー・クイン
Della_Southbyマーガレット・オブライエン
Madryスティーヴ・フォレスト
Lorna_Hathawayアイリーン・ヘッカート
Manfred_Doc_Montagueエドモンド・ロウ
De_Leonラモン・ノヴァロ

※データはmovie walkerです。

劔岳 点の記(2008)

$
0
0
2015年11月15日(日)
東映 2008年

イメージ 1

明治39年秋、陸軍の測量部で最後の未測定箇所剱岳測量を言い渡される主人公柴崎(浅野忠信)。
同じ時期に、民間の山岳会が剱岳の初登頂を計画しており、陸軍のメンツにかけて先に登頂することを命令される。

立山信仰では死の山とされて地元でも積極的に登らない中、
宇治長次郎という案内人を得て、一歩一歩登頂に近づいていくが・・・。

イメージ 2

原作が新田次郎なので、物語は間違いない面白さ。
映画では、山の自然の美しさ、厳しさ、怖さなどが素晴らしく映像化されます。
実際、これは映画館の大スクリーンで見たかったですね。

また、宇治長次郎の香川照之がやはりうまいですね!
ちょっとした表情や体の動きが、役に一体化しています。

しかし、これはいったいどうやって撮っているのだろうというような場面の連続です。
また演技陣も現在の日本では一流どころの男優が軒並み出ているという印象です。

イメージ 3

原作を読んでいないんのでどこまでが映画の責任かはわからないのですが、
登頂の厳しさ、難しさというのが、もうちょっと描かれば、もっと物語が迫ってきたように思います。
そこが特に残念です。
もちろんアメリカ映画みたいに、なんでも盛り上げればいいというわけでもありませんが。

エンドロールが素晴らしい。
ただ「仲間たち」と出て、名前が延々と流れていきます。
注釈的にあるのは、原作の新田次郎だけ。あとは全部名前だけです。
この姿勢が、この潔い映画を生んだのですね。

監督木村大作
脚本木村大作 、 菊池淳夫 、 宮村敏正
原作新田次郎
製作坂上順 、 亀山千広
プロデューサー菊池淳夫 、 長坂勉 、 角田朝雄 、 松崎薫 、 稲葉直人
撮影木村大作
美術福澤勝広 、 若松孝市 、 川辺隆之
音楽監督池辺晋一郎
録音斉藤禎一 、 石寺健一
音響効果佐々木英世
編集板垣恵一
衣裳デザイン宮本まさ江
編曲池辺晋一郎
指揮池辺晋一郎
キャスティング福岡康裕
ライン・プロデューサー林周治
監督補宮村敏正
助監督濱龍也
企画協力藤原正広 、 藤原正彦
撮影補佐坂上宗義 、 山田康介
山岳監督多賀谷治
装飾佐原敦史
DI担当春木克己
営業統括村松秀信
宣伝統括野村敏哉
現場協力長岡功
製作統括生田篤
●出演者
柴崎芳太郎浅野忠信
宇治長次郎香川照之
生田信松田龍平
木山竹吉モロ師岡
宮本金作螢雪次朗
岩本鶴次郎仁科貴
山口久右衛門蟹江一平
小島烏水仲村トオル
岡野金次郎小市慢太郎
林雄一安藤彰則
吉田清三郎橋本一郎
木内光明本田大輔
柴崎葉津よ宮崎あおい
玉井要人小澤征悦
牛山明新井浩文
宇治佐和鈴木砂羽
大久保徳昭笹野高史
岡田佐吉石橋蓮司
矢口誠一郎國村隼
佐伯永丸井川比佐志
行者夏八木勲
古田盛作役所広司

※データはmovie walkerです。

就職戦線異状なし(1991)

$
0
0
2015年11月21日(土)
東宝 1991年

イメージ 1

このころ、1991年ってバブルの真っ最中ですね。
学生のところに会社本が山のように配達されて、スーツに身を固めた学生たちが一斉に会社訪問をする。
ちょうど今年の会社解禁が8月と決められたのと同じように、このころも8月だったんですね。

しかしその前にセミナーや模擬面接でほぼ決まるというのも、だいたい一緒ですかね。
早稲田大学のマスコミ研究会が、卒業生を馬に見立てて、どこの内定をとるか競馬レースをする。

イメージ 2

面白いのは、Fテレビ、テレビA日、T武デパート、S潮社、K談社など、ほとんど実名での就職状況が出てくること。
ただ超売り手市場でもマスコミだけは倍率が高く、厳しいというのは、ちょっと今とは違うかも。
しかし、六本木のクラブでの接待、バス旅行での囲い込みなど、確かにそんな話があったような気がします。

いい時代と言えばそれまでで、今見ると、ケータイはまだなくて、Win95も出てないのでFM-TOWNSとか使ってる。
大学生としての会話も、すれているところもあるけど、明るくてなんかほほえましい。
まあ、会社側の面接の変なところ(どう答えてもマイナスにするところとか)やマニュアル的な対応なども描かれていて、時代だなぁと感じます。

イメージ 3

それでも都電わきの古いアパートとか、バッティングセンターとか、なにより主人公が硬派で、最後には自分を見つめなおすという展開がちょっと古臭さを感じさせます。いや懐かしさか。

続きで放映されていたホイチョイものに比べると、そのあたりの引きずり感がいい面でもあり、新しくなりきらなかったところでもあるでしょうね。
でも、なかなかうまくできていて、楽しめました。

主題歌はマッキーの「どんなときも。」でした。

監督金子修介
脚本福田卓郎 、 金子修介
脚本協力坂元裕二
原作杉元伶一
エグゼクティブ・プロデューサー村上光一 、 堀口壽一
製作三ツ井康
プロデューサー鎌田敏郎 、 一瀬隆重 、 瀬田素 、 石原真
撮影高間賢治
美術及川一
音楽大谷幸
主題歌槙原敬之
録音林大輔
照明吉角荘介
編集冨田功
助監督猪腰弘之
スチール井本俊康
企画製作協力アワナ 、 オズ
●出演者
大原健雄織田裕二
甲斐毬子仙道敦子
立川修的場浩司
秋山葉子和久井映見
北町雅則坂上忍
依田麻子羽田美智子
雨宮重明本田博太郎
伊藤恵子伊藤智恵理
田中真由美鶴田真由
藤村利香涌沢利香
エフテレビOLかとうみゆき
加藤津村鷹志
川原光石研
高島健二米山善吉
エフテレビ社長佐藤慶
K談社面接官前田吟
面接官鴻上尚史

※データはmovie walkerです。
Viewing all 788 articles
Browse latest View live