２０１９年４月１４日（日）
キングレコード（協力 アーク・フィルムズ） 2014年
このゆるさ、久しぶりにみる脱力映画でした。
一番楽しめたのは、今時女子の典型会話が垣間見えたところですかね。
しかも、今を時めく美人女優さんたちが、普通感丸出しのやり取りをするのが面白い。
ストーリーとか見どころといったところはほとんど関係なくて、断片的にいろんなドラマとかよくある場面が、冷めた視点で描かれるのも笑える点でしょうか。
なぜ彼女たちが戦隊として選ばれたのか、なぜ仕事をやバイトを放り出してまで怪人と戦わなければならないのか。
司令官チャールズの説明がひどく、それに従う方も従う方で、とにかくひどいわけで。
ま、結局苗字に色は入ってるから、ということで。
その中では、黄川田（高畑充希）の苗字が一番レアな気がします。今まできいたことない。
ワカメヌルン（ワカメ怪人）ではブルーがマツエク（まつ毛エクステ）で不在。
エリンギモルグ（エリンギ怪人）のときは、５人揃って女子―トルネードという必殺技を繰り出す。
ジュンサイドルド（ジュンサイ怪人）の呼び出しのときに、
イエロー（高畑充希）が土木現場のバイトと田舎に仕送りするという状況が描かれます。
カメムシゲルゲ（カメムシ怪人）の時には、青田美佳・ブルー（藤井美菜）のアパレル店員、緑山かのこ・グリーン（有村架純）の劇団員、
紺野すみれ・ネイビー（山本美月）の財閥令嬢なども紹介。
しかも、「怪人くっさ」でイエロー、リバース。まじめな赤木直子・レッド（桐谷美玲）がファブリーズを買いに行くというボケ。
キツツキツツキー（キツツキ怪人）では、セールんとき出てくんなよと青田が毒づき、すみれはヤボ用で休み。
主人公？の赤木直子・レッド（桐谷美玲）が、建設会社の営業で、まじめ一本やり、競合美術館コンペで実力を発揮するも、周囲とうまくいかない。
その赤木はスネークネルネ（スネーク怪人）のときには、最終コンペを優先して呼び出しを無視。
結果、他の４人が離れていく。
仕事でも、彼氏ともうまくいかなくなり、悩む赤木。
そこに現れる最強怪人メタルゴードン（金属怪人）。
建ち向かうは赤木一人。そこでみんなを連れ戻し説得に回る。
ここで、普通なら盛り上がりのクライマックスへ、というところですが、まずイエローの通行人調査を、うっふーん攻撃で高校生に代わらせ、ブルーの２０世紀少年読み中には、「ともだち」が誰か教えるぞと脅し、グリーンの公演本番前稽古では、森の木Bをあきらめさせ、電車に乗ってネイビーの男（皆川猿時）との別れ話の現場で呆れかえり、５人そろってやっと夕方、怪人と戦うという流れ。
さすがに巨大化とかあるんですけどね。女子ーズロボというのも登場しますが。
モチザザザ（お正月怪人）、最後に相手をするレッドが、「またかよー！」でボケ落ちするという最後までゆるい一作。
こういうのが映画館では意外と笑えないんですよね。
映画ってテレビよりも冷めたメディアなので、空気が堅いから。
だから思い切って中に仕込みの笑い声とか入れるといいのかもね。
まあ、私は本作、嫌いじゃありませんけどね。
監督福田雄一
製作重村博文
プロデューサー森山敦 、 山下義久 、 松橋真三
アソシエイト・プロデューサー平野宏治
脚本福田雄一
撮影吉沢和晃 、 工藤哲也
コスチュームデザイン島本和彦
特殊メイク・造型進行飯田文江
オープニングテーマ浪川大輔
美術尾関龍生
編集栗谷川純
録音高島良太
スクリプター廣瀬順子
ヘアメイクディレクション池田真希
助監督末永賢
照明小西章永
ライン・プロデューサー鈴木大造
スタイリスト澤田石和寛
制作担当桜井恵夢
●出演（ここはＷｉｋｉｐｅｄｉａ）
赤木直子（女子・レッド） - 桐谷美玲
青田美佳（女子・ブルー） - 藤井美菜
黄川田ゆり（女子・イエロー） - 高畑充希
緑山かのこ（女子・グリーン） - 有村架純
紺野すみれ（女子・ネイビー） - 山本美月
成瀬輝彦 - 大東駿介
皆川（劇団カオスの彼方・演出家） - 安田顕
課長 - 岡田義徳
工事現場のオヤジ - 野添義弘
アパレルショップのバカップル（男） - 大水洋介（ラバーガール）
アパレルショップのバカップル（女） - 上地春奈
すみれの父 - 大河内浩
イケメン - 黄川田将也
チンピラ兄貴 - 平子祐希（アルコ&ピース）
チンピラ - 酒井健太（アルコ&ピース）
吉村（設計課デザイナー） - 落合モトキ
設計課社員 - 前田龍輝（現：龍輝）、中川晃徳
クライアント（かすみの森美術館） - 志賀廣太郎
レッドに誘惑される学生 - 岡山智樹
迷惑な乗客 - ムロツヨシ（友情出演）
道明寺公彦 - 皆川猿時
砧博士 - きたろう
チャールズ - 佐藤二朗
※データはmovie walkerです。