2018年12月8日(土)
DAISY MILLER 1974年 アメリカ
日本未公開なのですね。
しかし、なかなか楽しめました。
「スワンの恋」も同じような話にも見えますが、
奔放な娘に惚れてしまう身分のある堅物の青年、という構図ですね。
ちょっと変わった娘デイジー・ミラーに扮するのはシビル・シェパード。
「タクシー・ドライバー」の彼女が印象的。
この映画での彼女は、衣装や時代感がちょっと合っていないようにみえました。ちょっと残念。
この家族全体がちょっと変わっていて、母親はひどい俗物。
弟は得体のしれない悪ガキ風。
従僕は目つきが悪い。
ヨーロッパに来ているアメリカの一家って、それだけでちょっと胡散臭い感じです。
でも、そういう娘に惚れてしまう、という気持ちもわかりすぎるくらいわかるなぁ。
どうしようもなくなるんでしょうね。
ホテルに通って、ボーイとかフロントのホテルマンに笑われてしまう、というあたりがいい感じです。
そのうち期待されたりして。
恋敵が、イタリア男で歌を歌うというのも、いかにもな感じです。
でも、「スワンの恋」とは結末は全く違う。
何か、チョキンとはさみで切ったように終わってしまう。
別に盛り上がるわけでもないのですが、なんだかすごく気になる映画です。
監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
製作:ピーター・ボグダノヴィッチ
原案:ヘンリー・ジェームズ
脚本:フレデリック・ラファエル
撮影:アルベルト・スパニョーリ
編集:ヴァーナ・フィールズ
●出演者
シビル・シェパード
バリー・ブラウン
クロリス・リーチマン
ミルドレッド・ナトウィック
アイリーン・ブレナン
デュリオ・デル・プレト
ジェームズ・マクマーティ
ニコラス・ジョーンズ
※データはallcinemaです。