2018年12月2日(日)
TOMORROWLAND 2015年 アメリカ
うーん、なんて言えばいいんでしょう。
最初はすごくい感じで進んでいくんですけど、途中からあれ?となります。
たぶん、詰め込みすぎなのではないかというのが一つ。
あと、その詰め込んだものたちが、どうも何か見たことのあるものばかりな気がするのですね。
お話は、昔へさかのぼる語りで始まって、それが現代とシンクロしてラストへ、という構成。
1964年のニューヨーク万博に、発明コンテストがあったのかどうかは知りませんが、
その場面のさりげないリアテリティのすごさや、スモールワールドから未来へ移送されていくいくあたりは、ものすごくワクワクします。
こちらがフランク(ジョージ・クルーニー)の物語。
一方天体好きな女の子、ケイシー(ブリット・ロバートソン)は2003年3月9日のホームビデオで始まって、
今は連日夜にドローンを飛ばして、NASAの解体工事を邪魔する日々。
昔のフランクのように、彼女にバッジを持ち込むアテナ(ラフィー・キャシディ)によって、
彼女も未来“トゥモローランド”に連れていかれることになります。
フランクの時にはやたらと明るい未来のようでしたが、
ケイシーが入っていこうとする未来世界には、どうも怪しげなムードが・・・。
ケイシーの超前向きなキャラにフランクも動かされて、アテナの助けもかりて未来へと乗り込んでいく。
そこでは警告をきかない人類を見捨てる「未来の存在」たちがあり、さじを投げられた状態。
それを彼らが変えられるかどうか、というのが中心テーマですね。
さて、それにしても、やっぱり詰め込みすぎの、その割に既視感だらけ、というのが残念です。
もっと丁寧に描いてもらえば、もっと楽しめるのになぁ、という場面がいくつもあります。
あと、主人公たちに敵対するやつらが、今一つ弱いし怖くない。
ディズニーだからというわけではないですが、アトラクションみたいな感じになってます。
その瞬間、瞬間だけを驚かせるみたいなつくり。
ロボットやアンドロイドも、ターミネータシリーズでみているものを超えるわけでもなく、
フランクの自宅での攻防も、一瞬ですごい量のしかけが終わってしまって、もったいない。
最たるものはパリのしかけですけど。
ラスト近くのタキオンとかの原理で、数秒先が見えるという伏線がありますが、
それもちょっとピンとこなくて、もやもやしたまま。
感動もしないまま終わってしまうんですねぇ。
これはあまりにもったいないですねー。
長いテレビシリーズものの総集編を急いでみた、っていう感じです。
それぞれは捨てがたいんだけどなぁ。
監督ブラッド・バード
製作デイモン・リンデロフ 、 ブラッド・バード 、 ジェフリー・チャーノフ
製作総指揮ジョン・ウォーカー 、 バーナード・ベリュー 、 ジェフ・ジェンセン 、 ブリガム・テイラー
脚本デイモン・リンデロフ 、 ブラッド・バード
衣裳デザインジェフリー・カーランド
音楽マイケル・ジアッチーノ
ストーリーブラッド・バード 、 ジェフ・ジェンセン 、 デイモン・リンデロフ
●出演者
フランク・ウォーカー ジョージ・クルーニー
デイヴィッド・ニックス ヒュー・ローリー
ケイシー・ニュートン ブリット・ロバートソン
アテナラフィー・キャシディ
若き日のフランクトーマス・ロビンソン
ティム・マッグロウ
ウルスラ キャスリン・ハーン
ヒューゴー キーガン=マイケル・キー
ケイシー 志田未来
※データはmovie walkerです。