2018年9月23日(日)
Ruthless People 1986年 アメリカ
これは楽しい。
何にも考えずに、そのまま楽しむ映画ですね。
大富豪の娘と遺産目あてで結婚した男サム(ダニー・デヴィート)。
その父親も危篤を持ち直して15年寝たきりだった上に、
妻にした女は口うるさく、家具や内装の趣味も悪い、いびきもひどいという女。
がまんできずに眠らせて車で崖からおとす計画をたてて、愛人との生活を夢見る。
ところが、計画の前に妻が誘拐されて、身代金を払わないとすぐに殺すという事態に。
サムは大喜びで妻が殺されることを待ち望むけれど、勘違いが勘違いを産み、事はあらぬ方向へ・・・。
まず、ダニー・デヴィートが見事なハマリ役。
気持ちもよくわかります。
そして、妻バーバラのベット・ミドラーがまた素晴らしい。
いやらしい感じがうまいし、この映画では、10キロ以上も痩せる設定で、確かに最後の方ではチャーミングさが出ています。
誘拐犯の夫婦の、人の好さそうな描写もうまくて、
特に、ダンナのケスラー(ジャッジ・ラインホルド)が、家に入ってきた蜘蛛をやさしく外へ逃がしてあげて、やっぱり踏みつぶす、というあたりもよく出来てます。
そういえばステレオショップ(今じゃありえないお店!)での接客場面でも、
良心的に接客したり、自暴自棄になってひどい売り込みをしたあと、
その男性の奥さんのつつましやかで、妊娠中の様子をみて、急におすすめ商品を現実的に変えたりするあたり、芸の細かいつくりと感じました。
他にも、警察署長への盗撮ビデオの件や、
愛人の愛人でまぬけ男のアール(のちに人のいい感じの役が多くなるビル・プルマン!)のアホさ加減とか、
いろんなことが詰め込まれていて、飽きません。
そして、ラストがけっこうハッピイエンドで、気持ちよくなりますので、
こういう映画もいいなあと思います。
監督ジム・エイブラハムズ 、 ジェリー・ザッカー 、 デイヴィッド・ザッカー
製作マイケル・ペイサー
製作総指揮リヒャルト・ワグナー 、 ジョアナ・ランカスター 、 ウォルター・イエットニコフ
脚色デール・ローナー
撮影ヤン・デ・ボン
音楽ミシェル・コロンビエ
美術Don Woodruff
編集アーサー・シュミット
●出演者
Sam_Stoneダニー・デヴィート
Barbara_Stoneベット・ミドラー
Ken_Kesslerジャッジ・ラインホルド
Sandy_Kesslerヘレン・スレイター
Carolアニタ・モリス
Earlビル・プルマン
Police_Commissionerウィリアム・G・シリング
※データはmovie walkerです。