2018年9月17日(月)
The Insider 1999年 アメリカ
昨日「スーパー・チューズデイ」をみて、今日これなので、やっぱりアメリカ映画の懐の深さを感じます。
まあ、映画だけでなくて、その原作の本もあるのでしょうが、こういうものがエンタテインメントとしてきちんと作られるということ。
まずニュース番組「60ミニッツ」制作局のアフガン取材、バーグマン記者(アル・パチーノ)の命を張った潜入取材の様子。
アフガンのテロ組織のトップにインタビュー。
「あなたはテロリストですね?」
「私は神のしもべだ」
映画であることはわかっているものの、実際このような取材をしているスタッフのことを想像してひりひりします。
一方、タバコB&W会社副社長をリストラされるウィガン(ラッセル・クロウ)。
二人の娘は小さく、一人はぜんそく。
バーグマンがたまたまたばこ関連の事件で、ウィガンに接触。
そこからタバコ会社が結託して、情報操作をしていることをあばいていくという物語。
本筋とは関係ないですが、ウィガンは日本に住んでいたことがある、ということで日本食レストランでの密談。
ただ、7人の小人と称されるタバコ会社の強い絆と権力。
狙われるウィガン、どんどん追い込まれていく。
また、過去の離婚など、トラブルも暴かれていく。
奥さん、家族も離れていく。
また、放送局内での抗争も見所。
キャスターのウォレス(クリストファー・プラマー)の誇りと信念。
そして、経営側からのプレッシャー。
中途半端を嫌う制作側。
やりすぎを止めようとする経営側。
正解はなく、つねにぶつかり合いながら進めるしかない世界。
映画としてみると、ラッセル・クロウが、ややイメージに合わない感じ。
あれこれタフな役をやっているので、もうちょっと繊細な感じのする役者さんだったら、よりリアルかも。
アル・パチーノ、クリストファー・プラマーはうまくはまってます。
こういう映画も、アメリカでは歴史がありますね。
社会派というジャンル、日本でも期待したいところです。
監督マイケル・マン
製作マイケル・マン 、 ピーター・ヤン・ブルッグ
原作マリー・ブレナー
脚本エリック・ロス 、 マイケル・マン
撮影ダンテ・スピノッティ
衣装デザインアンナ・シェパード
音楽リサ・ジェラール 、 ピーター・バーグ
美術ブライアン・モリス
編集ウィリアム・C・ゴールデンバーグ 、 ポール・ルベル 、 デイヴィッド・ローゼンブルーム
●出演者
Lowell Bergmanアル・パチーノ
Jeffrey Wigandラッセル・クロウ
Mike Wallaceクリストファー・プラマー
Liane Wigandダイアン・ヴェノーラ
Don Hewittフィリップ・ベイカー・ホール
Helen Caperelliジーナ・ガーション
※データはmovie walkerです。