2018年8月4日(土)
東映 2015年
もとは漫画ですか。テレビシリーズも長く続いているようです。私はどちらも見ていない。
夜12時から朝7時まで営業している食堂。
メニューは豚汁とビール、酒、焼酎だけ。言われればできるものはつくる、というスタイル。
新宿にあるのかな、っていう雰囲気です。
その小さな店に、集まる常連やお客さんのエピソードで進んでいきます。
「ナポリタン」
2号のたまこ(高岡早紀)、仲良くなるお客のはじめ(柄本時生)。
意外な組み合わせにどうなることか、とみている周り。
きっかけは鉄板のナポリタン。
下に卵をひいて、いかにもおいしそう。
たまこの地元では「イタリアン」って言っていたという。どこだろう。
だんなの遺産が入ることになったので、はじめと別れるというたまこ。
狭いアパートで、二人で暮らしていたけれど、彼のプラモデルを投げつけていうたまこ。
「本当にほしいものは1つだけにする、よくばっちゃだめよ、はじめちゃん。」
たまこはそう言って、彼を振るんですね。
誰もがうまくいかなそうに思っていた二人。
思った通りに破局した、のかもしれないけれど、たまこが一番わかっていた。
「はじめちゃんは私じゃだめなのよ」
プロの2号の矜持とでもいいましょうか。遺産の件は、ウソなのかもしれません。
「とろろご飯」
マスターが自転車で買い出しにいく道には、柏木町2丁目という表示。やっぱり新宿ですか。
ネット喫茶で寝泊まりする女。
無銭飲食で、働かせてほしいという、みちる(多部未華子)。
新潟、上越から出てきたというわけありな女性。ケータイの待ち受けにはばあちゃんの写真。
マスターの右手がしびれるので、その手伝いとしていてもらう。包丁を上手に研ぐみちる。
柏木町の八百屋でみつけた糸カボチャ。糸カボチャの酢漬け。
思わず越後弁がでる。(この越後弁のやりとりが、ちょっと違和感ありますが)。
上越、親不知(おやしらず)から出てきたという。両親を知らないという意味もふくんでいるでしょうか。
マスターがごちそうするとろろご飯。土鍋で炊いたご飯がおいしそう。
みちるは、新橋の割烹のおかみ(余貴美子)のところで働くことになりましたね。
「カレーライス」
ぎんなんを塩で行っているところから始まります。
ボランティアのベテランあけみさん(菊池亜希子)。
津波で奥さんをなくして、仮設住宅で引きこもっていた大石謙三(筒井道隆)が追いかけてくる。
妻の遺体があがらず、すさんだ謙三を救ったのがあけみのカレー。
彼女にいきなりポロポーズしたのが重荷で、あけみはボランティアに行けなくなってしまっていた。
震災で人はいい方にも悪いほうにも変わる、という言葉が印象的です。
ただのボランティアと被災者のままで良かったのに、というあけみ。
あけみも上司との不倫のあと、東京を離れたかっただけ、という事情をもっていました。
謙三はミサンガを置いて、いなくなります。
おけみちゃん、あんたを待っている人はいっぱいっから、お願いします、という言葉を残して。
冒頭からあった骨壺、中は砂でした。
謙三も海の砂を入れていたといいました。
店の客はハロウィンの仮装。
そこへ骨壺の持ち主、街子(田中裕子)が入ってきます。
前の主人の記念の甲子園の土が入ってます。宝物でした。
急に「かっちわりいかがっすかー!」と声を張り上げる街子が、ちょっと異様です。
冬、みちるがお店から炊き合わせをもってやってきます。
注文はとろろご飯。おいしそうです。何より常連さんたちが嬉しそう。
やたら地方情報に詳しいオダギリジョーの警官、彼に惚れてるラーメンやの出前の娘。
風鈴の屋台など、風情もたっぷりで、しみじみ楽しめる映画でした。
監督松岡錠司
製作原田知明 、 都築伸一郎 、 木下直哉 、 遠藤茂行 、 小佐野保 、 本田正男 、 岩熊正道
プロデューサー筒井竜平 、 石塚正悟
原作安倍夜郎
脚本真辺克彦 、 小嶋健作 、 松岡錠司
企画遠藤日登思 、 小佐野保
撮影大塚亮
音楽鈴木常吉 、 福原希己江 、 日南京佐 、 スーマー
美術原田満生
編集普嶋信一
録音池田雅樹
助監督野本史生
照明木村明生
ライン・プロデューサー高橋潤
フードスタイリスト飯島奈美
●出演者
マスター小林薫
川島たまこ高岡早紀
西田はじめ柄本時生
栗山みちる多部未華子
塙千恵子余貴美子
大石謙三筒井道隆
杉田あけみ菊池亜希子
忠さん不破万作
小寿々綾田俊樹
竜松重豊
野口光石研
マリリン安藤玉恵
ミキ須藤理彩
ルミ小林麻子
カナ吉本菜穂子
八郎中山祐一朗
ゲン山中崇
小道宇野祥平
金本金子清文
足立サヤ平田薫
夏木いずみ篠原ゆき子
長谷川タダオ渋川清彦
かすみ谷村美月
塚口街子田中裕子
小暮オダギリジョー
※データはmovie walkerです。
2018年8月4日(土)
東映 2015年
もとは漫画ですか。テレビシリーズも長く続いているようです。私はどちらも見ていない。
夜12時から朝7時まで営業している食堂。
メニューは豚汁とビール、酒、焼酎だけ。言われればできるものはつくる、というスタイル。
新宿にあるのかな、っていう雰囲気です。
その小さな店に、集まる常連やお客さんのエピソードで進んでいきます。
「ナポリタン」
2号のたまこ(高岡早紀)、仲良くなるお客のはじめ(柄本時生)。
意外な組み合わせにどうなることか、とみている周り。
きっかけは鉄板のナポリタン。
下に卵をひいて、いかにもおいしそう。
たまこの地元では「イタリアン」って言っていたという。どこだろう。
だんなの遺産が入ることになったので、はじめと別れるというたまこ。
狭いアパートで、二人で暮らしていたけれど、彼のプラモデルを投げつけていうたまこ。
「本当にほしいものは1つだけにする、よくばっちゃだめよ、はじめちゃん。」
たまこはそう言って、彼を振るんですね。
誰もがうまくいかなそうに思っていた二人。
思った通りに破局した、のかもしれないけれど、たまこが一番わかっていた。
「はじめちゃんは私じゃだめなのよ」
プロの2号の矜持とでもいいましょうか。遺産の件は、ウソなのかもしれません。
「とろろご飯」
マスターが自転車で買い出しにいく道には、柏木町2丁目という表示。やっぱり新宿ですか。
ネット喫茶で寝泊まりする女。
無銭飲食で、働かせてほしいという、みちる(多部未華子)。
新潟、上越から出てきたというわけありな女性。ケータイの待ち受けにはばあちゃんの写真。
マスターの右手がしびれるので、その手伝いとしていてもらう。包丁を上手に研ぐみちる。
柏木町の八百屋でみつけた糸カボチャ。糸カボチャの酢漬け。
思わず越後弁がでる。(この越後弁のやりとりが、ちょっと違和感ありますが)。
上越、親不知(おやしらず)から出てきたという。両親を知らないという意味もふくんでいるでしょうか。
マスターがごちそうするとろろご飯。土鍋で炊いたご飯がおいしそう。
みちるは、新橋の割烹のおかみ(余貴美子)のところで働くことになりましたね。
「カレーライス」
ぎんなんを塩で行っているところから始まります。
ボランティアのベテランあけみさん(菊池亜希子)。
津波で奥さんをなくして、仮設住宅で引きこもっていた大石謙三(筒井道隆)が追いかけてくる。
妻の遺体があがらず、すさんだ謙三を救ったのがあけみのカレー。
彼女にいきなりポロポーズしたのが重荷で、あけみはボランティアに行けなくなってしまっていた。
震災で人はいい方にも悪いほうにも変わる、という言葉が印象的です。
ただのボランティアと被災者のままで良かったのに、というあけみ。
あけみも上司との不倫のあと、東京を離れたかっただけ、という事情をもっていました。
謙三はミサンガを置いて、いなくなります。
おけみちゃん、あんたを待っている人はいっぱいっから、お願いします、という言葉を残して。
冒頭からあった骨壺、中は砂でした。
謙三も海の砂を入れていたといいました。
店の客はハロウィンの仮装。
そこへ骨壺の持ち主、街子(田中裕子)が入ってきます。
前の主人の記念の甲子園の土が入ってます。宝物でした。
急に「かっちわりいかがっすかー!」と声を張り上げる街子が、ちょっと異様です。
冬、みちるがお店から炊き合わせをもってやってきます。
注文はとろろご飯。おいしそうです。何より常連さんたちが嬉しそう。
やたら地方情報に詳しいオダギリジョーの警官、彼に惚れてるラーメンやの出前の娘。
風鈴の屋台など、風情もたっぷりで、しみじみ楽しめる映画でした。
監督松岡錠司
製作原田知明 、 都築伸一郎 、 木下直哉 、 遠藤茂行 、 小佐野保 、 本田正男 、 岩熊正道
プロデューサー筒井竜平 、 石塚正悟
原作安倍夜郎
脚本真辺克彦 、 小嶋健作 、 松岡錠司
企画遠藤日登思 、 小佐野保
撮影大塚亮
音楽鈴木常吉 、 福原希己江 、 日南京佐 、 スーマー
美術原田満生
編集普嶋信一
録音池田雅樹
助監督野本史生
照明木村明生
ライン・プロデューサー高橋潤
フードスタイリスト飯島奈美
●出演者
マスター小林薫
川島たまこ高岡早紀
西田はじめ柄本時生
栗山みちる多部未華子
塙千恵子余貴美子
大石謙三筒井道隆
杉田あけみ菊池亜希子
忠さん不破万作
小寿々綾田俊樹
竜松重豊
野口光石研
マリリン安藤玉恵
ミキ須藤理彩
ルミ小林麻子
カナ吉本菜穂子
八郎中山祐一朗
ゲン山中崇
小道宇野祥平
金本金子清文
足立サヤ平田薫
夏木いずみ篠原ゆき子
長谷川タダオ渋川清彦
かすみ谷村美月
塚口街子田中裕子
小暮オダギリジョー
※データはmovie walkerです。