2018年6月16日(土)
Two Rode Together 1961年 アメリカ
ジョン・フォード監督、ジェームズ・スチュアート、リチャード・ウィドマーク主演、とくれば期待しますが、
うーん、ちょっとどうでしょうか。
コマンチの襲撃を受けて、子供や兄弟をを連れ去られた者たちがなんとかしたいと思っている町。
保安官マケイブ(ジェームズ・スチュアート)は町のサロンの女主人ベル(Annelle Hayes)といい仲で、顔代として1割バックをもらっている。
そんなところへ、軍から仕事としてクアナ族への偵察を命じられ、中尉のジム・ゲイリー(リチャード・ウィドマーク)といくはめに。
週休80ドルという安月給に、乗り気がしないが、牢屋に入れられては仕方なし。
開拓民から一人救出するごとに500ドルをもらうことを条件に行くが・・・。
実際にこういう事態はあったんでしょうね。
しかも、武器と交換でさらわれた子どもを返してもらう、ということで、
なんだか北朝鮮拉致事件みたいな感じでもあります。
そして、当然ではなりますが、小さいときにさらわれた子供は、言葉もわからずインディアンとして誇りを持っている。
うまくなじめずに結局哀しい結末になる。
ただ、メキシコ女性がいて、彼女には周りの眼は汚らわしいものをみるようで、耐えられない。
その彼女エレーナ(リンダ・クリスタル)がパーティのときにするスピーチが素晴らしいです。
自分をきちんとさらけ出して、誤解のないように力強く話す。
日本ではこういうのはあまりないいんですよね。やはりアメリカ式です。
さて、どうもピンとこないのは、マケイブのキャラクタではないかと思います。
保安官というものの、昼間からビールを飲み、店から上納金をもらい、
女主人とはわけあり、しかもインディアンと武器の交換をして金を稼ぐ。
そういう堅気ではない人物が、インディアンにさらわれた人達を連れ帰り、
町の人たちに溶け込ませようとするのがそもそも変な感じです。
そこへきて、ゲイリー中尉は、マーティ(シャーリー・ジョーンズ)に熱を上げ、
プロポーズしたりしている。
もちろん、マケイブは銃の使い手、中尉も軍の要という設定ではありますが、
旧友である二人が、アクションで見せるところはあまりなくて、
どうも話がうまく転がりません。
みてる私のほうがおかしいのかな?
最後、エレナの乗る駅馬車が希望になるのですが、これもいまいちすっきりしないです。
西部劇の終わり、でしょうか。
監督ジョン・フォード
製作スタン・シュペトナー
原作ウィル・クック
脚本フランク・ニュージェント
撮影チャールズ・ロートン・ジュニア
音楽ジョージ・ダニング
美術ロバート・ピーターソン
編集ジャック・マレイ
●出演者
Guthrie_McCabeジェームズ・スチュアート
Jim_Garyリチャード・ウィドマーク
Elenaリンダ・クリスタル
Marty_Purcelシャーリー・ジョーンズ
Fretherジョン・マッキンタイア
BelleAnnelle Hayes
Orthoハリー・ケイリー・ジュニア
Mrs._McCandlessジャネット・ノーラン
Running_WolfDavid Kent
Quanahヘンリー・ブランドン
※データはmovie walkerです。