2018年3月4日(日)
スターサンズ 2017年
新宿の映画だなぁ、と思いました。
そして、時代設定は2021年で、新しい新宿の街が背景にありますが、
これは70年代の物語なんだなぁ、と感じました。
物語は少し古く、街や登場人物は現代風。
そのちょっとしたアンバランスが、また魅力のように思えます。
それは、バリカンことヤン・イクチュンに象徴されているようです。
吃音の人って、いまあまり見ませんよね。
トコヤで、手動のバリカンを使う人もいない。あっても電動です。
外観も、一世代前の雰囲気を発散してます。
あと芳子にも同じような感じを抱きます。まず名前の芳子というのが70年代的。
顔立ちもなんとなく懐かしい。
物語としては、少しわかりにくいところもあります。
電話詐欺で儲けていたころ、なぜあのような報復があったのか。
それでも、新宿の片隅のボクシングジム、コーチのでんでんとも、雰囲気充分。
また、社長の高橋和也が新宿的でいいなぁ。
あと、もっとも新宿70年代を感じさせるのは、自殺防止クラブのイベントですね。
(これは後編か?)
あそこでいきなり登場する白塗りのダンサーが、世代を揺り戻します。
監督岸善幸
原作寺山修司
脚本港岳彦 、 岸善幸
撮影夏海光造
音楽岩代太郎
主題歌BRAHMAN
●出演
新次菅田将暉
バリカンヤン・イクチュン
芳子木下あかり
モロ師岡
高橋和也
恵子今野杏南
裕二山田裕貴
河井青葉
前原滉
萩原利久
小林且弥
川口覚
山本浩司
鈴木卓爾
山中崇
でんでん
京子木村多江
片目ユースケ・サンタマリア
※データはmovie walkerです。