2018年2月3日(土)
The Eagle has Landed 1976年 アメリカ/イギリス
ジャック・ヒギンズものなので、お話の面白さは約束されているもの。
見どころは映画としてそれをどう料理するかですね。
ナチスのトップからの指令で、チャーチル誘拐の″フィジビリティ・スタディ″の命令が下る。
それを担当する指揮官(ロバート・デュバル)が、ユングのシンクロニシティ「共時性」について語る場面。
その怖さに尽きますね。
たまたま同じ時期に、ロンドンにいるスパイから、ある田舎町にチャーチルが訪れるという情報が上がってくる。
通常であれば「馬鹿げた思いつき」が、その情報と重なったために、さまざまな人物を巻き込んで転がっていく・・・。
これって、話の大小はありますが、会社の中、あるいはいろんな組織の中でも普通にあることではないでしょうか?
ナチスの中でも、ヒトラーの命ではなく、幹部のヒムラーが思惑で進めさせたもの。
上手くいけば総統にあとから報告しようという種類の計画だったとわかってきます。
そして、現地には反骨の兵士シュタイナー(マイケル・ケイン)と自由人デブリン(ドナルド・サザーランド)が送り込まれる。
着々と準備が進むも、ある事件をきっかけに事前にばれてしまいます。
それからどういう展開になっていくか、なかなかの見ごたえ。
一つ引っかかるところを言えば、ドナルド・サザーランドの恋人になるモリー(ジェニー・アガター)。
この人がなんとなくわかりにくい存在なのですね。
そこをなんとかしてもらえれば良かったなぁ。
あと、全般的に淡泊な感じになっているのは、いい面と悪い面とあるようにも思います。
最近の、とにかくインパクト押し、みたいなものも困るしね。
でもやっぱり少し地味な感じはします。ジョン・スタージェスなんですけどね。
監督ジョン・スタージェス
製作ジャック・ウィナー 、 デイヴィッド・ニーヴン・ジュニア
原作ジャック・ヒギンズ
脚本トム・マンキーウィッツ
撮影アンソニー・リッチモンド
特殊効果ロイ・ホワイブロウ
音楽ラロ・シフリン
編集アン・V・コーツ
●出演
Steinerマイケル・ケイン
Devlinドナルド・サザーランド
Radlロバート・デュヴァル
Mollyジェニー・アガター
Himmlerドナルド・プレゼンス
Canarisアンソニー・クェイル
Joannaジーン・マーシュ
※データはmovie walkerです。