2017年10月7日(土)
The Last Emperor 1987年 イタリア/中国
久しぶりに見直してみました。随分と忘れていた。
ハルビン駅での、溥儀が手首を切る場面ははっきり覚えているのですが、
その他はほとんど記憶してなかった。ずっと寝てたのかもしれない。
皇帝溥儀のドラマであり、近代中国の成立のドラマでもありますね。
溥儀が皇帝に着任するところから、最後までを回想するかたちで描かれます。
それは、戦犯としての記録を取られることに連動していく。
最初に西太后から指名を受ける場面など、その女帝の髪型といい、周りの宦官といい、とても近代とは程遠い。
紫禁城にひざまづく大勢の家臣たち。その中の一人からもらう、コオロギのツボ。
英国からの家庭教師、ジョンストン(ピーター・オトゥール)と自転車。
少しずつ世界が広がり、ついに壁の外を垣間見るまでになる。
そして辮髪を切り、改革を志すと、罪を隠そうとするものたちによる宝殿への放火による大火。
テニス中にクーデターで紫禁城に入ってくる軍人たち。
紫禁城を追われて、イギリス大使館に保護される。
天津租界でのプレイボーイ時代。ほんとに歌をうたったりしていたのかな。
その後、日本に利用されるように満州国の天皇となり、
日本との関係が深くなるにつれ、皇后との仲も疎遠になっていく。
スパイのイースタン・ジュエルも怪しい。
日本軍の侵攻、南京虐殺、敗戦、ソ連の侵攻。
長春の空港で日本軍とともにロシア軍に拘束される溥儀。
1959年、53歳で10年の服役から釈放される。
1967年北京、毛沢東の近衛兵。「皆若いな、危険だ」という溥儀。
処刑者の中に、刑務所長がいるのを見つけ、彼は良い教師だ、間違いだ、と言い寄る溥儀。
相手にされない。皇帝の擁護者として、処刑される。
紫禁城にチケットを買って入る溥儀。
「あそこに座っていたんだ。」と言って、その後ろから筒を取り出す。
中からコオロギが出てくる。
3歳で即位、67歳で亡くなりました。という溥儀。
壮大なドラマでした。
監督ベルナルド・ベルトルッチ
製作ジェレミー・トーマス
脚本マーク・ペプロー 、 ベルナルド・ベルトルッチ
撮影ヴィットリオ・ストラーロ
衣装(デザイン)ジェームズ・アシュソン
音楽坂本龍一 、 デヴィッド・バーン 、 コン・スー
編集ガブリエラ・クリスティアーニ
●出演者
Pu Yi (adult)ジョン・ローン
Wan Jungジョアン・チェン
Reginald Johnston (R.J.)ピーター・オトゥール
The Governorイン・ルオ・チェン
Chen Pao Shenヴィクター・ウォン
Big Liデニス・ダン
Amakasu坂本龍一
Pu Yi (3years)リチャード・ヴゥ
Pu Yi (8years)タイジャ・ツゥウ
Pu Yi (15years)ワン・タオ
Eastern Jewelマギー・ハン
Interrogatorリック・ヤング
Wen Hsiuウー・ジュン・メイ
Changケリー・ヒロユキ・タガワ
Yoshioka池田文彦
ArMoイエード・ゴー
Tzu Hsuiリサ・ルー
General Hishikari高松英郎
Japanese Translator立花ハジメ
※データはmovie walkerです。