2017年6月18日(日)
AFTER EARTH 2013年 アメリカ
M・シャマランということで、やっぱり期待しますね。
まあ、この映画はそういうものではないのでしょうが。
冒頭から、かなりのハードな生存劇になるのだろうな、という展開。
地球を脱出して、移住している人間たち。
レンジャーになりたい主人公キタイ(ジェイデン・スミス)。
父は戦士の長官サイファー(ウィル・スミス)。
地球を捨ててから1000年後ということなので、服をはじめツール類が未来的だけど自然。
このあたりはよく出来ていると思います。
スーツの色が変わるとか、酸素吸入薬とか、変な説明がなくてもわかりやすい。
嵐を避けることができずにワープして地球に降り立ってしまうというのが、ちょっと強引な気もします。
生存者がふたりだけというのもねぇ。
ただ、時折はさまる過去の記憶、自宅でアーサ(変な人殺しクリーチャ)に母と姉を殺される。
父は伝説の能力をもつ戦士。
そこで不時着して大破した機体の後部にあるビーコン(発信機)を取りに100キロを走るキタイ。
猿に襲われ、ヒルの毒にやられ、オオワシにさらわれ、夜の超低温に死にかけ、あげくはあの世の姉センシに助けられ・・・。
SFとしてはけっこうおもしろいツールや、景観が出てきていいのですが、ドラマとしてはどうなんでしょうか。
父と息子のサバイバル成長物語ですか?
それにしては、ほとんど痛みのないサバイバル物語になってしまってますね。
出てくる動物も、なんだか怖さのないものが多い。
何か、想定通りに進んでいくテレビゲームのようなサバイバル。いやテレビゲームのほうがすごいか。
「恐怖は想像の産物だ。危険は実在するが恐怖は自分の中にあるものだ。」という何か哲学的な言葉を父がいいますが、
そんな事より、なぜ父は伝説の戦士なのか、フェロモンを察知されない能力、危険を感じる超人的能力とはどういうものかを、もっと掘り下げてほしかったなか。
ですので、時間も90分と短めで、すんなりと収まる物語でした。
監督M.ナイト・シャマラン
脚本ゲイリー・ウィッタ 、 M.ナイト・シャマラン
原案ウィル・スミス
製作総指揮M.ナイト・シャマラン
製作ケイレブ・ピンケット 、 ジェイダ・ピンケット=スミス 、 ウィル・スミス 、 ジェームズ・ラシター
撮影ピーター・サシツキー
美術トーマス・イー・サンダース
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
編集スティーヴン・ローゼンブラム
衣裳デザインエイミー・ウエストコット
キャスティングダグラス・アイベル
●出演者
サイファー・レイジウィル・スミス
キタイ・レイジジェイデン・スミス
レイナイザベル・ファーマン
センシ・レイジゾーイ・クラヴィッツ
警備主任クリストファー・ヒヴュ
ファイア・レイジソフィー・オコネド
ボーリンカーン・ルイス
※データはmovie walkerです。