2016年12月30日(金)
東映 2003年
横山秀夫の有名な小説の映画化です。
映画として悪くはないと思いますが、このテーマとしたらやっぱり小説に分があるでしょうか。
映画ではどうしても煽情的になってしまうところがあるので、ちょっと作り物っぽくなりすぎる。
全体的にも、意外と主人公の梶という人の想いが伝わってこなくて、
もうちょっと描き方にも深みがあればと思ったり。
冒頭の連続幼女殺人事件の犯人が・・・というくだりは、まったく関係ないですが、必要だったんでしょうか。
役者さんとしたら、やっぱり樹木希林がずぬけて存在感あります。
逆に吉岡秀隆がどうもなぁ。
あと、柴田恭兵も悪くないですが、あぶない刑事のイメージが出ますよねぇ。
自分が自分であるうちに、あるいはあの人があの人でいるうちに、というのは深いテーマなので、
もっと掘り下げてもらいたかったところでもあります。
警察内部の組織優先的なところも、もっと突っ込みようがあるような気もします。
そういう風に見ていくと、なんか、中途半端な感じがしてしまう映画になっていました。
とても残念です。原田美枝子ファンなので。
監督佐々部清
脚色田部俊行 、 佐々部清
原作横山秀夫
企画坂上順 、 近藤邦勝
企画協力近藤晋
プロデューサー中曽根千治 、 小島吉弘 、 菊池淳夫 、 濱名一哉 、 長坂勉
撮影長沼六男
撮影効果柳川敏克
美術山崎秀満
装飾湯澤幸夫
音楽寺嶋民哉
音楽プロデューサー北神行雄 、 藤田雅章 、 津島玄一
主題歌森山直太朗
録音高野泰雄
音響効果佐々木英世
照明吉角荘介
編集大畑英亮
衣裳江橋綾子 、 村上あきこ
スタイリスト藤井亨子 、 野村昌司
サウンドエディター赤澤靖大
音楽編集佐藤啓
製作担当林周治
助監督高橋浩
スクリプター江口由紀子
スチール野上哲夫
●出演者
梶聡一郎寺尾聰
梶啓子原田美枝子
志木和正柴田恭兵
島村康子樹木希林
藤林圭吾吉岡秀隆
中尾洋子鶴田真由
植村学國村隼
佐瀬銛男伊原剛志
小国鼎西田敏行
岩村肇石橋蓮司
高木ひさ江奈良岡朋子
片桐時彦田辺誠一
藤林圭一井川比佐志
植村亜紀子高島礼子
辻内本田博太郎
鈴木孝夫田山涼成
高野しず子岩本多代
藤林澄子奥貫薫
池上一志高橋一生
加賀美康博嶋田久作
笹岡斎藤洋介
伊予数男中村育二
刑務官笹野高史
小峰嶋尾康史
栗田豊原功補
鎌田寺杣昌紀
新聞記者加藤満
新聞記者有安多佳子
判事小川敏明
土倉崔哲浩
石坂中央署交通課長田村三郎
東洋新聞のサブデスク永倉大輔
熊野病院医師並樹史朗
梶俊哉石田法嗣
植村真実永井杏
宮内由里村瀬小百合
レポーター久保田智子
法廷の記者横山秀夫
※データはmovie walkerです。