2014年11月24日(月)
On Golden Pond 1981年 アメリカ
いわゆる午前十時の映画祭シリーズで見ました。
ずっと見たかった映画の一つです。
そして期待をうらぎらなかった、素晴らしい作品でした。
リタイアした夫とその妻の老夫婦が、別荘にやってくる。
老いの実感と寂しさ、娘とのすれ違い、自然のいつくしみ、若者への継承など、なんと心にしみいることでしょう。
映画が、このような世界を見せてくれることに感謝してしまいます。
老人の毒舌、娘の婚約者が臆病なこと、その連れ子ビリーのあっけらかんとした態度。
ますます意気盛んな老妻、頑なに父を責める娘、そしてアビ(loon)の鳴く声。
日常のこまごましたことが積み重なっている様子が、じわじわと伝わってきます。
事件として起こることも、それを事件とするためではなく、日常の一つとして存在しているようです。
確実に日常からははみ出ているのだけれど、実際の生活がそうであるように、日常のつながりの中で描かれています。
私の好きな場面は、娘のチェルシーが飛び込みでバック・フリップを成功させるところ。
最初のほうで、ビリーにやらせている父に見せつけるように、勇気を振り絞ってやる飛び込み。
別荘に来た時も、帰るときも、まず湖にあいさつをする二人。
こんな風に年を重ねていけるといいですね。
デイヴ・グルーシンの音楽も素晴らしいです。
監督マーク・ライデル
原作アーネスト・トンプソン
製作ブルース・ギルバート
撮影ビリー・ウィリアムズ
音楽デーヴ・グルーシン
編集ロバート・L・ウォルフ
衣装(デザイン)ドロシー・ジーキンズ
字幕戸田奈津子
●出演者
Ethel_Thayerキャサリン・ヘップバーン
Norman_Thayerヘンリー・フォンダ
Chelsea_Thayer_Wayneジェーン・フォンダ
Billy_Rayダグ・マッケオン
Bill_Rayダブニー・コールマン
CharlieWilliam Lanteau
※データはmovie walkerです。