2014年11月24日(月)
The Day of the Jackal 1973年 アメリカ
小説はずいぶん前に読んで、興奮した覚えがあります。F・フォーサイスの描写も迫力ありました。
その小説の雰囲気を壊さず、スリルある映画になってます。
1962年から始まるフランスの国内事情。ナイジェリアの独立とそれを不満とするOASがドゴール大統領の暗殺を計画。
組織は追い込まれており、起死回生の手段としてすないぱーのプロを雇う。
それが「ジャッカル」。そしてその名前のなぞも、途中でわかってくる。
淡々と描かれるジャッカルの行動。
寸分のスキもない緻密な計画で遂行していくが、国家保安部も警察のプロを招へいして対抗する。
ジャッカルに扮するエドワード・フォックスは、なかなかはまり役。
それ以上に、ルベル警視に扮するミシェル・ロンダールがいいですね。
かっこいいわけでもなく、見た目切れ者っぽくないのですが、地道にどんどんジャッカルを追い詰める。
よく考えると、けっこう無謀な展開になっていますが、それも緊張感のある演出で白けずにクライマックスへと盛り上がります。
あのモンペリエ夫人とかサウナでの友人探しなど、かなりセクシュアルな技を使うところも、サラリと流していてクールです。
自動車事故のシーンなども逆にハラハラしたり。
独立記念日のパリの様子も味わうことができます。紙製の潜望鏡みたいなもので見ている人が多くて、へぇと思ったり。
文章ならばごまかせても映像では難しいところもあるはずですが、最後までテンポよく運んでいきます。
特に有名な俳優が出るわけでもないですが、この見事さは監督の手腕でしょうね。
監督フレッド・ジンネマン
脚本ケネス・ロス
原作フレデリック・フォーサイス
製作ジョン・ウルフ 、 デイヴィッド・ドイッチェ 、 ジュリアン・ドロード
撮影ジャン・トゥルニエ
音楽ジョルジュ・ドルリュー
編集ラルフ・ケンプレン
●出演者
The Jacalエドワード・フォックス
Rodinエリック・ポーター
Colettデルフィーヌ・セイリグ
Lebelミシェル・ロンダール
Gozziシリル・キューサック
Doniseオルガ・ジョルジュ・ピコ
Ministerアラン・バデル
Caronデレク・ジャコビ
Rollandミシェル・オークレール
St.Clairバリー・インガム
Bernalaアントン・ロジャース
Wolenskiジャン・マルタン
※データはmovie walkerです。