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昼下がりの決斗(1962)

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2016年2月6日(土)
Gun in the Afternoon 1962年 アメリカ

イメージ 1

不思議な西部劇だなぁ。
まず、主人公が老人二人だ。保安官で名を成したが、今はもう引退という年齢。
それがもうひと働きと、鉱山の金塊運搬の仕事をする。

雇い主の銀行家のキャラクターが面白く、兄が癖のある頭取、弟ががちがちの副頭取。
トイレに入って契約書を老眼鏡で見るスティーヴ・ジャッド(ジョエル・マクリー)がおかしい。
昔の盟友ギル(ランドルフ・スコット)とその相棒の若者ヘック・ロングトゥリー(ロナルド・スター)と3人の仕事になる。
イメージ 2

老人たちは山道にてこずりながら鉱山に行くのだが、途中農家に寄るとそこにはエルサ(マリエット・ハートリー)という娘がいる。この父親がやたらと聖書を引用する堅物。
ただ、画面ではその妻は不貞を働いて死んだというような設定のよう。それで娘にはひどく厳しい。

イメージ 3

それに反発して、家出をして3人にくっついて鉱山に行き、ビリー(ジョン・ディヴィス・チャンドラー)と結婚する。
この辺がよくわからないというか、あまりに無謀だし、ビリー兄弟のほうもあまりに粗野。
このころの鉱山に集まるやからはこんなものか?

冒頭、町にはすでに自動車が走っているので、西部開拓も終盤を迎え、西部劇もまもなくアメリカン・ニュー・シネマを迎える時期。だからこの主人公の老人は西部と西部劇の象徴なのかもしれません。

なんだか妙に記憶にのこる場面が多いのですが、中でもアル中の判事が結婚式の牧師役をするときの言葉。
「結婚は、めずらしい動物を飼うことと同じ。見つけるのも、育てるのも難しい。人は変わる。」みたいな事を言う。
真理ですね。

ギルがその判事を脅して、結婚証明書を奪ってしまうのもひどいけど、それに原本があってそれがビリー側の証拠という成り立ちも、こんな無法者の社会で、アメリカらしいところ。

とはいえ、クライマックスの決斗は素晴らしく、とくにギルが馬で助っ人に走ってくるところなど、躍動感で興奮します。
撃ちあいも、逃げもかくれもせず、向かい合っての決斗。
アメリカンですねー。

監督サム・ペキンパー
脚本N・B・ストーン・ジュニア 、 サム・ペキンパー
製作リチャード・E・ライオンズ
撮影ルシアン・バラード
音楽ジョージ・バスマン
Gil_Westrumランドルフ・スコット
Steve_Juddジョエル・マクリー
Elsa_Kundsenマリエット・ハートリー
Heck_Longtreeロナルド・スター
Judge_Tolliverエドガー・ブキャナン
Joshua_KundsenR・G・アームストロング
Elder_Hammonpジョン・アンダーソン
Sylvus_HammondL・Q・ジョーンズ
Henry_Hammondウォーレン・オーツ
Billy_Hammondジョン・デイヴィス・チャンドラー

※データはmovie walkerです。

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