2018年12月22日(土)
Der Amerikanische Freund 1977年 西ドイツ フランス
主人公のリプリー(デニス・ホッパー)は、「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンがやった人物と同じですよね。
パトリシア・ハシスミスが原作。
明らかにハリウッド映画のサスペンスものとは空気感が違います。
それは単純にいうと、よくわからない場面がいろいろあること。
悪者がいかにも悪者らしい人物、ということはないし、
そもそも誰が悪者なのかよくわからない。
それはある意味リアルなわけですね。
経験的にいうと、悪い奴はいかにもという風体をしているわけではないし、
緊張が高まるときに、気味の悪い音楽がなるわけでもない。
1976年12月6日、ヨナタンがテープレコーダに語る。
「俺は誰で、他人が誰か?」
贋作作家、額の職人。
お金が必要、そのための仕事。
まったく知らない男を殺害するという依頼。
二人消したい。
25万マルク。1981年で1マルクおよそ100円なので、2500万円くらいか。
自分の先行きが短いことも知っている・・・。
普通の生活に入ってくる異常な世界。
それがムードとしてとてもうまく入ってくる気がします。
ただ、すっきりとはしない。
リプリーがヨナタンを手助けするのは?
「ドライブ・マイ・カー」、ビートルズをハンブルグに連れてこられないという繰り返し。
ラストがとても鮮烈です。
破滅に向かっていく物語。
ボブ・ディランの「哀れな移民」、久しぶりに聞きました。
監督ヴィム・ヴェンダース
製作ミハエル・ヴィーデマン 、 ピエール・コトレル
原作パトリシア・ハイスミス
脚本ヴィム・ヴェンダース
撮影ロビー・ミュラー
音楽ユルゲン・クニーパー
美術Heidi Lude 、 Toni Lude
編集ペーター・プルツィゴッダ
●出演者
Tom Ripleyデニス・ホッパー
Jonathan Zimmermannブルーノ・ガンツ
Marianne Zimmermannリザ・クロイツァー
Raoul Minotジェラール・ブラン
Pogashニコラス・レイ
The Americanaサミュエル・フラー
Igrahamダニエル・シュミット
Paris DoctorSandy Whitelaw
MarcangeloPeter Lilientahal
Fraindly ManJean Eeustache
Radolpheルー・カステル
Allan WinterDavid Blue
MonaRosemarie Heinikel
※データはmovie walkerです。