2018年12月16日(日)
Calito's Way 1993年 アメリカ
デ・パルマ監督、アル・パチーノ、ということで期待してしまいます。
冒頭から天井の蛍光灯の光、運ばれていく男の目に映る天井なんですね。
パラダイスへの脱出を夢見ていた男。
時は1975年のニューヨーク市。
元麻薬取引の元締めカリート(アル・パチーノ)が知り合いの弁護士クレインフェルド(ショーン・ペン!)の手引きで保釈。
カリートはきっぱり足を洗い、バハマでレンタカー屋をやろうと夢見る。
その共同出資金7万5000ドルを手にするために、元の街に戻る。
しかし、そこは5年前とはまるで変っていた・・・。
映画が始まってすぐに、これは不穏な物語とわかります。
抜けたい世界にずぶずぶと入り込んでしまう、いやーな感覚。
かつての恋人ゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)のダンスレッスンを向かいのビルからみるカリートなど、泣けますね。
そしてそのゲイルが踊っているのは「芸術的な踊り」ポールダンスクラブでした。
いとこに付き合っていった取引では修羅場になり、
世話になった弁護士は、マフィアとの取引でのっぴきならない状況になっていく。
仕切っているクラブは、新興勢力の若造が大きな顔をしている。
とにかく、ショーン・ペンがやっぱり凄いですよね。
どうかしてしまったコカイン中毒男を、ものの見事に見せてくれます。
ゲイルも渋いことを言うんですね。
「人は泥沼で生きている。夢はあった。今は夢を憎んでる。」
マイアミ行きのチケットを買い、駅に急ぐカリート。
ここからはすごい迫力です。
ハラハラ、ドキドキで、冒頭につながることがわかってきます。
ああ、どうなるのか。
パラダイスはどうなるのか。
監督ブライアン・デ・パルマ
製作マーティン・ブレグマン 、 ウィリー・ベアー 、 マイケル・S・ブレグマン
製作総指揮ルイス・A・ストローラー 、 オートウィン・フレイヤマス
原作エドウィン・トレス
脚本デイヴィッド・コープ
撮影スティーブン・H・ブラム
衣装デザインオード・ブロンソン・ハワード
音楽パトリック・ドイル
美術リチャード・シルバート
編集ビル・パンコウ 、 クリスティーナ・ボーデン
●出演者
Carlitoアル・パチーノ
Kleinfeldショーン・ペン
Gailペネロープ・アン・ミラー
Benny Blancoジョン・レグイザモ
SteffieIngrid Rogers
Pachangaルイス・ガスマン
Norwarkジェームズ・レブホーン
Vinnie Taglialucciジョゼフ・シラーヴォ
Lalinヴィゴ・モーテンセン
Peteリチャード・フォロンジー
SasoJorge Porcel
Tany Taglialucciフランク・ミヌッチ
※データはmovie walkerです。