2015年2月15日(日)
ショウゲート 2012年
吉田修一の原作小説にかなり近い構成になっています。
何と言っても、高良健吾と吉高由里子の二人が抜群にいいです。
1987年に18歳で長崎から東京に出てくる世之介(高良健吾)の物語。
バブル絶頂に向かって、世の中が高揚していって、はじける直前の日本。
その頃の空気がすごくわかります。
そして時折、ちょっと厳しい現状生活の中で、いろいろな人がふと思い出す世之介のこと。
娘がガソリンスタンドの若者と結婚したいと言っている事に悩む父親とその妻。
男性二人暮らしの、めったに人をほめない男。
夜の街を一人眺めるFMのDJ。
そして、アフリカの救援活動から帰国した女性。
現在の自分から、ふと、清々しい記憶として思い出す世之介とのあのころの自分。
彼はごく普通の男で、スキだらけで、無心で、お人よし。
バブルの世の中に、そんな男がいたというそれだけのうれしさ。
私が好きなのは、祥子が照れてカーテンにくるまっていく場面。
小説でもあるんですが、これは映画のほうがいいです!
あとクリスマスの雪の場面とか、いいですねぇ。
もともとの小説が感動的なので、映画もラストに泣けます。
映画的にも泣ける場面になってます。
なんとなく「ショーシャンクの空に」(原作はキングの「刑務所のリタ・ヘイワース」)を思い出しました。
あれも原作もとてもいいし、映画も映画としてとても感動的です。
そして手紙で泣けるのが、一緒です。
オスカルの絵、ですよね。
監督沖田修一
脚本沖田修一 、 前田司郎
原作吉田修一
プロデューサー西ヶ谷寿一 、 山崎康史
共同プロデューサー西宮由貴 、 宮脇祐介
撮影近藤龍人
美術安宅紀史
音楽高田漣
主題曲/主題歌ASIAN KUNG-FU GENERATION
録音矢野正人
音響効果斎藤昌利
照明藤井勇
編集佐藤崇
衣裳デザイン纐纈春樹
ヘアメイク田中マリ子
ライン・プロデューサー金森保
制作担当刈屋真
助監督海野敦
スクリプター/記録田口良子
SFX/VFXスーパーバイザー小田一生
●出演者
横道世之介高良健吾
与謝野祥子吉高由里子
倉持一平池松壮亮
片瀬千春伊藤歩
加藤雄介綾野剛
阿久津唯朝倉あき
大崎さくら黒川芽以
小沢柄本佑
戸井睦美佐津川愛美
祥子の母堀内敬子
大水洋介
田中こなつ
江口のりこ
眞島秀和
ムロツヨシ
黒田大輔
渋川清彦
広岡由里子
室田恵介井浦新
祥子の父國村隼
横道洋造きたろう
横道多恵子余貴美子
※データはmovie walkerです。