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Channel: いまごろこの映画?
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15時17分、パリ行き(2018)

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2018年6月30日(土)
THE 15:17 TO PARIS 2018年
イメージ 1

なんだか不思議な映画ですね。
後で知ったのですが、この主役の人たちや出演者の人たちは、実際にこの事件に遭遇したひとたちが出演してるとか。

だからかもしれないのですが、演出は普通の映画っぽいのに、展開は普通の若者の日記風で、
たとえばヨーロッパ旅行の観光地の様子など、簡単に言うとつまらない描写もいろいろあって、
それは、この映画の趣旨を考えると納得はできるのですが、なんだか変な感じがするのです。

冒頭はサスペンス映画のように、キャリーバッグと荷物を担いだ男(足から下しか映らない)が列車に乗り込むところ。

と思えば、小学校での校長室に呼ばれる子供たち。
シングルマザーは問題ある、といわれて怒る母親たち。
サバイバルゲームに興じる子供たち。まあ、普通の子供と言えばそうだけど、やたらとサバイバルの銃を持つ子供というのは?

911の事件から入隊を決意するスペンサー、希望のパラレスキューには入れず、SERE(訓練課程Survival,Evasion,Resistance,Escape(生存、回避、抵抗、脱走))で落第。
その後空軍で訓練をしてた彼と、実際にアフガンに行っていたアレクが帰国することを祝って、アンソニーと欧州旅行を楽しもうというのがプロローグ。

この欧州旅行というのが、けっこう不思議な感じで、ローマでコロシアムやトレビの泉をみたり、
ベネチアで水上タクシーに乗ったり、リサという女性と知り合ってアンソニーがセルフィー(自撮りですね)で撮りまくったり。

イメージ 2

ドイツに行ってアレクに合流、ヒトラーが自決した場所をみたり、アムステルダムへ行ってナイトクラブで大騒ぎして二日酔いになったり。

そこから15時17分、パリ行きに乗るんですね。

イメージ 3

私が一番印象的に思ったのは、
スペンサーが犯人に向かって走っていくときに、犯人のマシンガンがカチッと言ってなぜか弾切れみたいな感じで発砲されないのですね。
それがどういうことなのか、あそこではタイミングとしては撃たれているんですけど。
きっと原作本にはきちんと書いてあるのでしょう。

また、結局3人で犯人を何度も殴ったりするのですが、抵抗されてナイフで切られたりもするわけで、
最後はスペンサーが得意とする柔術を使って首を固めて失神させるんですね。
この辺もやたらとリアルです(本人だから当たりまえか)。

結果的に、実話だから、ということで納得することも多いので、
逆に言うと、普通にみている映画とかドラマって、ものすごく誇張したりウソにしてたりする、
ということなのでしょう。

で、冒頭の不思議な感じ、というのに戻るのですが、
なぜ本物の出演者たちでなければならなかったのか、
それがどういう効果になっているのかよくわからないのが、なんとなく嫌な感じなのです。

監督クリント・イーストウッド
脚本ドロシー・ブリスカル
撮影トム・スターン
美術ケビン・イシオカ
編集ブルー・マーレイ
衣裳デボラ・ホッパー
●出演者
アンソニー・サドラー
アレク・スカラトス
スペンサー・ストーン

※データはmovie walkerです。

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