2015年1月31日(土)
White Hunter Black Heart 1990年 アメリカ
冒頭の馬の疾走。すばらしいスピード感。
映画監督と脚本家。
ハリウッド全盛のころの、やり放題の監督とそれをとりまく脚本家、プロデューサー、俳優たち、スタッフ。
見始めて、「アフリカの女王」だと気づき、あの映画を思い出しながら見た。
監督の圧倒的な自信、いや思い込みか?
「観客は気にするな、われわれは神だ」
これはクリエイターの変わらぬ信条かもしれません。
しかし、周りはついていけない。
あまりの自分勝手、自信家ぶり、奇矯な行動。
しかし、経験でもよくあるけれど、驚くほど公平感を持って弱者を守り、差別を嫌う。
この映画でも、感動的な場面の一つは、レストランで口説いていたイギリス女性をやり込めるところでしょう。
彼女があまりに無神経にユダヤ人を嫌悪し、それを公言することに対しての態度。
そしてスケッチとそこに書いた髭。すばらしいキレでした。
あるいは、ホテルの支配人との殴り合い。結局はのされるのだけれど、口は達者。
「正義のためには戦え、でないと胸が腐る」この矜持。
クリエイターとはどういうものなのか。
「切り売りした自分は戻ってこないのだ」
そしてクライマックスの、象狩りの場面。
彼が信頼していたキブという現地の青年。
ラストの、ディレクターチェアに座った彼が撮影を始める後姿。
そのようにしてあの映画が撮影されたわけですね。
なんとも感動的でした。
監督クリント・イーストウッド
脚本ピーター・ヴィアテル 、 ジェームズ・ブリッジス 、 バート・ケネディ
原作ピーター・ヴィアテル
製作総指揮デイヴィッド・ヴァルデス
製作クリント・イーストウッド
撮影ジャック・N・グリーン
音楽レニー・ニーハウス
編集ジョエル・コックス
●出演者
John_Wilsonクリント・イーストウッド
Pete_Varrillジェフ・フェイヒー
Paul_Landersジョージ・ズンザ
Ralph_Lockhartアルン・アームストロング
Kay_Gibsonマリサ・ベレンソン
Reisserエドワード・チューダー・ポール
※データはmovie walkerです。