2017年12月29日(金)
Des Gens Sans Importance 1956年 フランス
街道沿いのドライブ・イン「カフェ・ド・キャラバン」。
風の強い日に、ウエイトレスがアメリカ将校の誘いに乗って、いなくなってしまう。
そこへ立ち寄ったドライバー、ジャン(ジャン・ギャバン)の回想物語。
2年前のクリスマス・イブ。二人で60時間ぶっとおしで運転し続け、このカフェに入る。
そこにいたのがウエイトレス・クロ(フランソワーズ・アルヌール)。
ジャンの部屋に目覚ましを置きに来て、少し話したのがきっかけで、二人は仲よくなる。
ジャンは家に帰れば、17歳の生意気盛りの娘と小言ばかりの妻。
そしてまだ小さな息子。
クロは店をやめてボルドーの実家(おもちゃ屋?)へ。
しかし母は娘を泊める気はない。
結局また戻ることにして、帰りのジャンのトラックに乗せてもらう。
その夜の居眠り運転トラックに助手を乗せたことで、二人きりの仲が深まっていく。
このころジャン・ギャバンは何歳だったんだろう。
しがないトラック運転手として、リアリティがあったんだろうか。
というのも、クロとの出会いが一目ぼれ的なんだけど、
お金もないし、いい男でもないおじさんに、なぜ?という感じがするから。
ジャンはどんどんのめり込んでいって、ついに会社に知れるまでになって、
管理係をなぐって辞めてしまう。
クロの方は、場末の連れ込み宿で働くことになるけれど、
ここの描写がとてもいい。
いかにもな感じのマダムと、お客たち、娼婦たち。
そして、妊娠していることを知ったマダムが紹介してくれる、闇の医者。
そして、霧の中の迷い道、救急車まで、どんどんと行き詰っていく。
最後、目が覚めて、またトラックに乗っていくジャン。
「順調か?」「まあな」
あの家族との日常が、戻っていたのでしょうか。
監督アンリ・ヴェルヌイユ
原作セルジュ・グルッサール
脚色アンリ・ヴェルヌイユ 、 フランソワ・ボワイエ
台詞フランソワ・ボワイエ
撮影ルイ・パージュ
音楽ジョゼフ・コスマ
●出演者
Jean Viardジャン・ギャバン
Clotildeフランソワーズ・アルヌール
SolangeYvette Etievant
Barchandeanポール・フランクール
Gillierロベール・ダルバン
Jeaquelineダニー・カレル
※データはmovie walkerです。