2017年12月16日(土)
Lust for Life 1956年 アメリカ
ゴッホに詳しいわけではなかったので、この映画でいろいろなことを知りました。
父が牧師だったこと、宣教師委員会から落第扱いされたこと、炭鉱の町に赴任して労働者にまみれて説法したこと。
また、今でいう発達障害的なところもあったのでしょう、
約束を守れない、説法ができない、原稿があってもたどたどしい読み方になる・・・。
映画として描き方はマイルドにしていたのでしょうが、
それでも夫を亡くしたいとこのケーに迫る様子は、周りが困り果てるほどのものだったようです。
他にも、完全に自己中心的で、必ず喧嘩になってしまう性格。
弟のテオでさえ、愛情を注ぐものの、夜中に起こされたり、金銭的支援を続けたりでかなりの援助をしていた様子。
パリでのスーラやピサロとの交友も、真偽はともかく、たいへん興味深い描き方でした。
スーラは科学派、すべて計算で色を置いてゆくというもの。
ゴッホとは正反対です。
そんな中で、意気投合したのがゴーギャン(アンソニー・クイン)。
一緒にアルルに住み、風景画などを書き続けます。
このアルル地方、いい季節とひどい季節があるようで、
ひどい季節は強い風が吹きまくるようです。
これも初めて知りました。
そして、二人の仲も次第にずれ始め、かみそり事件とピストル自殺へと行きつきます。
映画の中で、たくさんの作品が出てきますし、それを描いた状況も再現されています。
カーク・ダグラスが熱演です。
監督ヴィンセント・ミネリ
製作ジョン・ハウスマン
原作アーヴィング・ストーン
脚本ノーマン・コーウィン
撮影フレディ・ヤング 、 ラッセル・ハーラン
音楽ミクロス・ローザ
美術セドリック・ギボンズ 、 ハンス・ペーターズ 、 プレストン・エイムズ
セットEdwards B. Willis 、 Keogh Gleason
カラー・コンサルタントCharles K. Hagedon
●出演者
Vincent_Van_Goghカーク・ダグラス
Paul_Gauguinアンソニー・クイン
Theo_Van_Goghジェームズ・ドナルド
Christineパメラ・ブラウン
Dr.Gachetエヴェレット・スローン
Roulinナイアル・マクギニス
Anton_Mauveノエル・パーセル
Theodorus_Van_Goghヘンリー・ダニエル
Anna_Cornelia_Van_Goghマッジ・ケネディー
Willemienジル・ベネット
Colbertエリック・ポールマン
Kayジャネット・スターク
Johannaトニー・ゲリー
※データはmovie walkerです。