2017年10月29日(日)
Paterson 2016年 フランス/ドイツ/アメリカ
久しぶりのジム・ジャームッシュです。
パターソンという町、全然知りませんでした。
映画は、町と同じ名前の主人公パターソン(アダム・ドライバー)はバスの運転手。
毎日、同じリズムで生活する。
月曜日から一週間の物語。
妻のローラは、モノクロとパターン模様の好きな女性。
カーテンも丸印のデザイン、ドレスも白黒のデザインを工夫して自作。
カップケーキも白と黒のデザイン。
ギターも白黒。練習するのは「線路は続くよどこまでも」。
町には双子がたくさん登場します。
この町の風景が、アメリカに見えない。
滝のある風景だからでしょうか。
ヨーロッパみたいにも見えるし、日本の地方都市のようにも見えたりします。
山が近くに見えるからかなぁ。
ルー・コステロ(アボットとコステロですね)の出身地。
アレン・ギンズバーグの出身地でもあります。
毎日寄るバー。
男女のもめごと。バーの主人が奥さんのへそくりを使ってしまって、チェス大会の賞金で返すという。
重要な要素が、詩。
パターソンは毎日ノートに詩を書いているし、自宅にも詩集がたくさんあります。
奥さんのローラも、気に入った詩を覚えるほど。
今までこんなアメリカ人の生活が描かれたことはあったかなぁ。
ウィリアムズ・C・ウィリアムズ。
土曜日にはホンダの車にカップケーキを積んで、マーケットに売りに行く。
286ドルになったということで、ご褒美に映画。
古いホラー、獣人島。モロー博士。フランケンシュタインの島。
帰宅すると犬のマーヴィンが大変なことをしている。
ラスト近くに出てくる、日本人の詩人(永瀬正敏)。
「翻訳というのは、レインコートを着てシャワーを浴びているようなもんだ」という。
あるいは、「ア、ハー」という合いの手のニュアンス。
ギフトのノート。白いページに広がるものもある。
不思議な、いい感じの存在感でした。
なくしたノートともらったノート。
なぜかもう一度見たくなる映画です。
監督ジム・ジャームッシュ
製作ジョシュア・アストラカン 、 カーター・ローガン
製作総指揮ロン・ボスマン
脚本ジム・ジャームッシュ
衣装キャサリン・ジョージ
音楽SQURLSQURL
編集アフォンソ・ゴンサルヴェス
サウンドデザインロバート・へイン
プロダクション・デザインマーク・フリードバーグ
撮影監督フレデリック・エルムズ
詩ロン・パジェット
●出演者
パターソンアダム・ドライバー
ローラゴルシフテ・ファラハニ
日本の詩人永瀬正敏
ドクバリー・シャバカ・ヘンリー
マリーチャステン・ハーモン
マーヴィンネリー
メソッド・マンクリフ・スミス
エヴェレットウィリアム・ジャクソン・ハーパー
※データはmovie walkerです。