2015年1月10日(土)
Gunman's Walk 1958年 アメリカ
開拓時代の西部、やはりかなりの荒くれ達の世界だったんでしょうね。
そこでは腕っぷし以外には頼るモノがなく、強いものが他を従える世界だったでしょう。
西部劇もそういう世界観を永らくテーマにしていました。
この映画はそんな中でも、力で押す父親と、野獣のように自分勝手な息子との葛藤を描いています。
息子は二人いて、兄が野獣で弟はやさしいタイプ。
そこにスー族の娘クリーが絡んで、その兄ポールが事件に巻き込まれます。
ちょっと珍しいと思ったのは、裁判が開かれて、権力者の思うとおりにはならないのだけれど、
証人の言葉一つでどうにでもなるというのは、やはりかなり危うい構造で、これでは裁判もなにもあったもんじゃないですね。
こんな描写があるのも時代なのでしょうか。
馬の疾走、早打ちなど、西部劇の要素は充分なのですが、それよりも父と息子、権力者の横暴というドラマが中心。
育て方を間違えた男とその結果。
ちょうど韓国で「ナッツ・リターン」が話題となっていて、いつの時代もこういうことなんだなと思います。
それでもこの映画では、父親が自ら責任をとるかたちになってます。
現在はどうかなぁ。
いずれにしても、けっこう重いドラマなので、ドンパチ期待では満足できませんが、
わたしはドラマとしてかなり楽しみました。
監督フィル・カールソン
脚本フランク・S・ニュージェント
原作リック・ハードマン
製作フレッド・コールマー
撮影チャールズ・ロートン・Jr
美術ロバート・ピーターソン
編集Jerome Thoms
作曲ジョージ・ダニング
●出演者
Lee_Hackettヴァン・ヘフリン
Ed_Hackettタブ・ハンター
Cleeキャスリン・グラント
Daveyジェームズ・ダーレン
Paul_Chouardバート・コンヴィー
Purcell_Averyエドワード・プラット
Curleyマイケル・グレンジャー
※データはmovie walkerです。