2017年7月15日(土)
The Enemy Below 1957年 アメリカ
少し前にみた、「クリムゾン・タイド」の冒頭に、「眼下の敵」の艦長はW・ホールデンか、という話が出てきます。
ロバート・ミッチャムが正解。
敵との遭遇もなく、のんびりした艦内に突然敵の潜水艦接近の知らせ。
それまで乗り組員からばかにされていた新艦長が、的確な判断と第六感で敵艦の魚雷をかわして攻撃をする。
このあたり胸のすく運びで、敵ドイツの潜水艦長クルト・ユルゲンスとの駆け引きにスリルを感じます。
そして、たとえば米艦がわの甲板作業で指を切断してしまうものとか、
敵からの魚雷で、人を助け出そうとして、両腕から支えろ、という指示に「腕がありません」と答える場面とか、
それなりに戦争の冷徹な部分も見せている。
ただ、プライベート・ライアンと比較しないといけない現在は、ちょっとツライですかね。
それでも、ドイツ艦長の年を経たものの感慨や、
ロバート・ミッチャムが新婚の妻を亡くした話など、
戦争ものには珍しい、乾いた筋書きがなんとなく、全体の重みを加えているようです。
久しぶりに見た戦争映画という気がします。
監督ディック・パウエル
脚色ウェンデル・メイス
原作D・A・レイナー
製作ディック・パウエル
撮影ハロルド・ロッソン
音楽リー・ハーライン
●出演者
Captain_Murrellロバート・ミッチャム
Von_Stolbergクルト・ユルゲンス
Lieut._Wareアル・ヘディソン
Schwafferセオドア・バイケル
Doctorラッセル・コリンズ
Von_Holemカート・クルーガー
※データはmovie walkerです。