２０１７年６月４日（日）
Wyatt Earp 1994年 アメリカ
実録ワイアット・アープ、でしょうか。
壮大なスケールで、しかも191分という長丁場、アメリカの大河歴史ドラマですね。
アープの子供時代から丁寧に描いていって、兄弟たちの南北戦争からの帰還、妻との結婚、死別による零落、バッファローハンター、そしてダッジ・シティの保安官補という具合に移り変わる。
最初の方で、法律家の祖父から叩き込まれるのが、血が大事、家族だけを信じろ、と悪事を楽しむ奴らには先手必勝殺す気でやれ、という事。
それをいろんな場面で思い出しながら生きてゆくことになる。
アーカンソーで男を殴り金と馬を奪って捕まって、父が保釈金を出してくれ死刑を免れて逃亡。
バッファローの大群を追いかける生活で（この撮影がすごいけど、どうやって撮ってるんだろう）、エド＆バット・マスターソンと出会う。
ウィチタの街でバーのカードディーラーをやっていて、暴れる飲んだくれを一人でたたき出して、保安官補になる。
そこから名をはせ、ダッジ・シティからおよびがかかり、家族を呼び寄せて、大きくなっていく様子。
そして、かなり暴力的な取り締まりで、問題になる様子。
テキサス州、フォートグリフィンで出会う、ドク・ホリデイ。
ダッジ・シティに戻り、トゥームストーンに移住。
そこで敵対する保安官の女、ジョージーに出会い、付き合い始める。
OK牧場の決闘は、映画のようではなく、生々しい撃ち合い。
しかもどちらが悪いかという裁判になり、勝訴するも、恨み合いで双方とも殺し合いが続く。
17年後にゴールドラッシュのアラスカに向かう船の上で、若者に問われて、過去の思い出が蘇る。
牢屋のトミー・オロークを殺そうとやってきた集団に、一人で対峙して追い返すアープ。
きっとこれがワイアット・アープのヒーロー像なんでしょうね。
とにかく映像がすごくて、リアルな当時の様子（たぶん）を見ながら、
ああ、アメリカってこういう世界を経てきたんだな、という勉強になります。
このころからすでにユダヤ人女、とか差別されている、とか。
さっきも出てきた、バッファローの走る様子とか、鉄道敷設から力強く走る蒸気機関車とか、
撃ち合いになるときの様子とか、こんな風に再現するのって簡単じゃないよなーといちいち驚きます。
さすがに、ハリウッド映画、アメリカの力です。
だから大河ドラマの力なんでしょうけど。
でも、これがほんとに見たいワイアット・アープなのか、アメリカの歴史なのか、というとどうなんでしょう。
アメリカ人はこれをどう見ているのでしょうか。
監督ローレンス・カスダン
脚本ダン・ゴードン 、 ローレンス・カスダン
製作総指揮ジョン・スラン 、 ダン・ゴードン 、 チャールズ・オークン 、 マイケル・グリロ
製作ローレンス・カスダン 、 ジム・ウィルソン 、 ケヴィン・コスナー
撮影オーウェン・ロイズマン
美術アイダ・ランダム
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード
編集キャロル・リトルトン
衣装（デザイン）コリーン・エイトウッド
●出演者
Wyatt Earpケヴィン・コスナー
Doc Hollidayデニス・クエイド
Nicholas Earpジーン・ハックマン
Ike Clantonジェフ・フェイヒー
Sheriff John H. Behanマーク・ハーモン
Virgil Earpマイケル・マドセン
Aliceキャサリン・オハラ
Ed Mastersonビル・プルマン
Big Nose Kateイザベラ・ロッセリーニ
Bat Mastersonトム・サイズモア
Bessie Earpジョベス・ウィリアムス
Mattieメア・ウィニンガム
Urillaアナベス・ギッシュ
Josieジョアンナ・ゴーイング
James Earpデイヴィッド・アンドリュース
Morgan Earpリンデン・アシュビー
Tom McLauryアダム・ボールドウィン
Virginia Earpベティ・バックレイ
Warren Earpジム・カヴィーゼル
Lou Earpアリソン・エリオット
Frank Mclauryレックス・リン
※データはmovie walkerです。