2017年4月16日(日)
IP MAN2 2010年 香港
新文芸座のイップマン二本立てで観ました。朝から満員で開始時間が5分遅れました。
そして2の上映もトイレ行列に配慮して、少し遅れました。すごい人気です。
2では香港に逃れた葉問一家が、1950年から極貧の中で、武館を開いて教えを広めていくのと、
イギリスの支配下で、ボクサーとの試合を通して、中国の誇りを回復していくという物語。
9日目にやっときたレオンを皮切りに入門者も増えてきて、いざこざが絶えない中、
水産市場での大乱闘で、逮捕されるイップマン。
ここで、序章で出てきた盗賊のカム・サンチャウ(ルイス・ファン)が、味方になっているのが微笑ましい。
物語の構成は「序章」と似ていて、
まず香港の中で、武館を開くことで、同業者たちとのいざこざ。
たとえば、線香が消えるまで、各派との闘いで負けないことという掟があったり、月100ドルの会費を払えといったり。
丸いテーブルの上で、周りにはさかさまにした角椅子を並べて、おちたら負け。
この同業者の師匠たちとの闘いがまず見もの。
サモ・ハン・キンポーがなかなか見せます。心の広さもみせてくれるんですよね。
そして、クライマックスは、イギリスのボクサーとの闘い。
洪師匠=サモ・ハンが、中国の誇りをかけて闘い、無念の敗退そして死亡。
そこで葉問との試合となるわけですね。
これがよく出来ていて、手に汗握る展開です。
序章では、相手が日本軍だったので、やや複雑な気持ちでしたが、
今回はイギリスですので、全面的に葉問を応援できます。
西洋人に搾取される東洋人ということで、心情が近くなりますからね。
試合後の言葉、人としての品格は同じ、貴賤はない、お互いの尊厳を尊重する、というのがしびれます。
まあ武術ものではいつも思うのですが、実際に画面のような突きや蹴りが入るとほぼ一発で動けなるなるはず。
映画ですからそれはしょうがないですが、見てる人はちょっと誤解しますね。
さて、ラストに、ある子どもが習いたいと入ってきて、それがのちのブルース・リーだという場面があります。
「継承」ではどんな展開になるのでしょうか。
監督ウィルソン・イップ
アクション監督サモ・ハン・キンポー
脚本エドモンド・ウォン
製作総指揮チェン・シャンホイ
プロデューサーレイモンド・ウォン
撮影プーン・ハンサン
美術ケネス・マック
音楽川井憲次
編集チョン・カーファイ
●出演者
イップ・マンドニー・イェン
ホンサモ・ハン・キンポー
ウォンホァン・シャオミン
Cheung Wing-Singリン・ホン
ルイス・ファン
Twisterダーレン・シャラヴィ
Fatsoケント・チェン
Chow Ching-Chuenサイモン・ヤム
※データはmovie walkerです。