2017年4月1日(土)
キノフィルムズ 2009年
でも最初の音は卵を割る音、そしてフライパンに卵をひく映像。
「しろやぎさんから、~」の歌を歌っている娘、のんちゃん。
ダメ旦那(岡田義徳、これがまたいい)に愛想をつかして、実家に帰る小巻(小西真奈美)の朝から始まる。
実家は下町(台東区?墨田区?)では、懐かしい感じの商店街。
実でには母が着付け教室中。
そういう意味では、都会派ではない、庶民的都市生活映画です。
原作がマンガだからかもしれませんが、全体的になんとなく漫画的。
深刻さではなく、おかしみを描こうとしています。
現代の日常を描こうとすると、やけに深刻になったり、
都会的になったり、逆に急に地方的になったりするのですが、
こういう、ちょっと中心からずれたところにいる人々の世界が、いちばんほっとするなぁ。
時々はさまる小巻のつくるのり弁は積層されていて、断面図で解説される。
幼稚園のキャラ弁が、徐々にのり弁に駆逐されていくのが面白い。
これも下町感の復興側面。
パートの面接、「人情の店」での水商売、ことごとくうまくいかず、ティッシュくばり。
結局自分も何もできない、というところを思い知らされる小巻は、
しかし、猪突猛進型にいろんなところにぶち当たりながら、ととやに行き当たります。
この岸辺一徳がまたいいですね。
「責任とるって何だ。手をだしてみろ。子供の手だ。これを大人の手にすること。」
中学同級生の写真館たておくん(村上淳)との付き合い。
その写真館をたたむ前後の様子など、これも日本中いろんなところで起きていることでしょう。
ととやでの大ゲンカを経て、いよいよ弁当屋のスタート。
うん、応援したくなります。
監督緒方明
脚本鈴木卓爾 、 緒方明
原作入江喜和
製作総指揮木下直哉
企画小出健 、 斉藤英子
プロデューサー小出健 、 斉藤英子 、 武緒由美子
撮影笠松則通
美術金勝浩一
音楽coba
主題曲/主題歌スネオヘアー
録音横溝正俊
照明石井健司
編集矢船陽介
ヘアメイク本田真理子
ライン・プロデューサー岩谷浩
助監督浅利宏
製作代表唯敷和彦 、 小柳直人 、 小池武久 、 林尚樹
装飾松田光畝
スタイリスト西ゆり子
フードスタイリスト飯島奈美
●出演者
永井小巻小西真奈美
永井範朋岡田義徳
川口建夫村上淳
永井乃里子(のんちゃん)佐々木りお
玉川麗華山口紗弥加
斉藤暁
絵沢萠子
徳井優
北見敏之
松尾諭
上田耕一
花原照子
“ととや”の主人・戸谷岸部一徳
原フミヨ倍賞美津子
※データはmovie walkerです。