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Channel: いまごろこの映画?
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男の出発 たびだち(1972)

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2017年3月20日(月)春分の日
The Culpepper Cattle Co. 1972年 アメリカ
イメージ 1

70年代のアメリカンニューシネマの流れの中で、西部劇も変わっていくけれど、
こんな風な、若者の目を通した、生活感たっぷりのものもあったんですね。

主人公は「おもいでの夏」のゲイリー・グライムス。
洗濯物の運び屋から、カウボーイを夢見て、カルペッパーをボスとするキャトル・ドライブ一団に雇ってもらうベン。
「リトル・メアリ」という名前がなにか、途中でわかるようになっている。

イメージ 2

町への使いの途中で、馬と銃を取られたり(それは帰りに取り戻す)、
馬を盗まれたり、いろいろヘマを重ねながら大人になっていくという物語。
スタンピード、暴走も起こります。

いとも簡単に人を撃つ西部の者たち。
ナイフ投げの無口な男。

途中でとおる土地の地主からいじわるされて、徐々に切れていく男たち。
そして、開拓者としてクリスチャンの一団(クェーカー教徒?)が入っているが、その者たちも蹴散らされる。

牛第一で急ぐカルペッパーに別れを告げて、一団にのこるベン。
それにきっかけを与えられたように、4人組も戻ってピアーズ一家との銃撃戦。

イメージ 3

アメージング・グレイスが淡々と流れるのも不思議な感じ。
ベンは銃を捨てて旅立っていくのです。

アメリカは当時、これをどう見たのでしょうか?
ベトナム戦争に重ねて、自国を考えたのかな。

そんな物語性と、あとは、銃にタマを込めるシーンを丁寧に描いていたりしますね。
しょぼくれた酒場(saloon)とか。女性を一室においているとか。
カウボーイなんか、他に何もできない食い詰め物だぞ、という話とか。

今見ても古くないのは、そういうところでしょうか。

監督ディック・リチャーズ
脚本エリック・ベルコビッチ 、 グレゴリー・プレンティス
原案ディック・リチャーズ
製作ポール・A・ヘルミック
撮影ローレンス・エドワード・ウィリアムス 、 ラルフ・ウールジー
音楽トム・スコット 、 ジェリー・ゴールドスミス
編集ジョン・F・バーネット
●出演者
Ben_Mockridgeゲイリー・グライムス
Frank_Culpepperビリー・グリーン・ブッシュ
Lukeルーク・アスキュー
Dixie_Brickボー・ホプキンス
Russジェフリー・ルイス
Missoulaウエィン・サザーリン
Thornton_Pierceジョン・マクリアム
Peteマット・クラーク
Cookレイモンド・ガス
Nathanielアンソニー・ジェームズ

※データはmovie walkerです。

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