2016年5月4日(水)
12 Monkeys 1995年 アメリカ
新文芸座でみました。テリー・ギリアム2本立てでもう一本は「バンデッドQ」。
今まで見たテリー・ギリアムの映画では一番よかった気がします。
1997年に起きたウィルス禍によって地下に逃れた人類。
囚人が交替で過去へ送られて、その原因となる「事故」を阻止することを命ぜられる。
何度も同じ夢をみる男ジェイムズ・コール(ブルース・ウィリス)が1990年に送られ、精神病院送りとなる。
そこがジェフリー(ブラッド・ピット)との接点となる。
主治医キャサリン(マデリーン・ストウ)は1996年に再び登場したコールの話に、協力してその事件を防ごうとするが・・・。
終末感のある21世紀、タイムトラベル、そして繰り返し見ることになる空港の一場面。
登場人物がそれぞれの世界観を持ち、しかもそれが終盤で見事につながっていくという構成は見事です。
また、テリー・・ギリアムの映画でよくある、気持ちに「画」がついていかないという事が少なくて、
完全に騙されていきます。
特に、ハイウェイをキリンが走り、ビルの間をフラミンゴの群れがゆっくりと飛んでいく場面は感動しました。
あるいは、「めまい」の一場面が、重要なカギにもなり、さいごの大団円を盛り上げます。
冒頭の青い目は、そうか・・・。
ブラッド・ピットも怪演、マデリーン・ストウも美しい。
今の時代であれば、CG満載でいかようにも作れるかもしれないが、この風合いは出ないでしょう。
監督テリー・ギリアム
脚本デイヴィッド・ウェッブ・ピープルズ 、 ジャネット・ピープルズ
原案映画クリス・マルケル
製作総指揮ロバート・キャヴァロ 、 ゲイリー・レヴィンソン 、 ロバート・コスバーグ
製作チャールズ・ローヴェン
撮影ロジャー・プラット
美術ジェフリー・ビークロフト
音楽ポール・バックマスター
編集ミック・オーズリー
衣装(デザイン)ジェリー・ウェイス
視覚効果監修ケント・ハウストン
字幕戸田奈津子
●出演者
Jamesブルース・ウィリス
Katharyn Raillyマデリーン・ストウ
Jeffrey Goinesブラッド・ピット
Dr.Goinesクリストファー・プラマー
Joseジョン・セダ
BotanistH・マイケル・ウォールズ
Geologistボブ・アドリアン
Zoologistサイモン・ジョーンズ
Astrophysicistキャロル・フローレンス
Dr. Fletcherフランク・ゴーシン
Dr. Petersデヴィッド・モース
Teddyリサ・ゲイ・ハミルトン
Faleフェリックス・ピール
Beeマット・ロス
Young Coleジョセフ・メリト
※データはmovie walkerです。