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続・社長道中記(1961)

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2016年4月23日(土)
東宝 1961(昭和36)年

イメージ 1

始まりのシーンは、森繁の三沢社長宅の朝。
朝食を食べながらテレビ体操を見ている。奥さんにぴしゃりと消される。

今回は食品会社で、娘(浜美枝)の婿話もからみます。
小林桂樹の桑原秘書課長が医務室のケイコちゃん(檀れい子)と付き合いたいのが、すれ違い。
大阪の土井支社長(三木のり平)が、ライバル日の出食品に出し抜かれまいと、名古屋の南海物産とのうなぎ交渉に社長がいく、という物語。

お約束のバーのマダムとの約束は、名古屋でも失敗。
しかも交渉相手の近藤社長(田崎潤)に取られそうになる展開。

また今回は、ホテルに行く道でタクシーに飛び込む女・モモ子がコソ泥で、
その女に誘われて、騙され、金品を巻き上げられる失敗も。
ここで、小林桂樹が夢遊病を演じるのが笑える。

浜松のうなぎ養殖・近藤社長との宴席では、その奥さんの妹という芸者・〆丸が草笛光子。
〆丸に惚れられた桑原は、社長に振り回されて、ケイコちゃんには振られ自暴自棄。
そんな中、宴会芸は、森繁とのり平の新婚カップル入浴劇。
うしろでは小林桂樹が、タバコをたくさん食わえて、湯気のけむりを出している。
さて、取引はどうなるか、桑原とケイコちゃんは・・・。
イメージ 2

物語自体はほとんど毎回同じなので、微妙な違いと、宴会芸が楽しみ。
一番おもしろかったのは、最後、奥さんの久慈あさみが爪をやすりで研いでいるシーン。
翌朝、森繁の顔はひっかき傷だらけ。

よく見ると、名古屋からの移動は新幹線ではなく、こだま。
電話は黒電話。
デパートの展示場には、インスタントハウス(組み立て住宅)の展示。

イメージ 3

でも、取引の交渉や相手の社長が奥さんに弱いとか、長良川の鵜飼いでの接待とか、今も変わらないことも多いので、それも楽しい。

監督松林宗惠
脚本笠原良三
製作藤本真澄
撮影鈴木斌
美術浜上兵衛
音楽松井八郎
録音矢野口文雄 、 下永尚
照明猪原一郎
編集岩下廣一
製作担当者坂本泰明
助監督田実泰良
スチル秦大三
●出演者
三沢英之介森繁久彌
三沢福子久慈あさみ
三沢幸子浜美枝
桑原武小林桂樹
倉持善助加東大介
土井支社長三木のり平
松浦敬子団令子
芸者〆丸草笛光子
マダムえみ子淡路恵子
高橋百子中島そのみ
近藤社長田崎潤
近藤宇奈子岡村文子
山中先生十朱久雄
小山田社長山茶花究
島健太郎加藤春哉
悠子中真千子
中村太刀川寛
守衛佐田豊
社員A岡豊
社員B高山佳久
社員C砂川繁視
社員D勝部義夫
運転手大友伸
番頭谷晃
うなぎや・近藤藤原釜足
芸者A園田まゆみ
女中三田照子

※データはmovie walkerです。

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