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ポカホンタス(1995)

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2016年4月9日(土)
Pocahontas 1995年 アメリカ
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1607年ロンドンから新世界に向けて出港した船に乗っていたジョン・スミスと、ネイティブアメリカンの酋長の娘・ポカホンタスの物語。
二人は実在の人物のようですが、この映画の物語はかなり作り話になっているみたい。
アメリカのバージニア州ジェームズタウンの大元がこれらしいですね。

ディズニーの子供向けアニメの体裁なので、お話が単純なのは当たり前ですが、内容的には子供向けというより大人向けのお伽噺のよう。
しかもミュージカル仕立てでもあって、なんだか中途半端な感じもして残念な面もあります。

でも、私はこの映画が結構好きです。
ポカホンタスが冒頭、崖から湖(河?)に飛び込む場面の美しさ。
柳の大木のおばさんとの会話、ジョンとポカホンタスが一目で引かれる場面の、滝壺での出会いシーン。
あるいは風の色を表す、カラフルな葉が舞う、アニメでしかできない表現など。

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また、ジョンが西欧社会の先進性を言い、ポカホンタスと一族を「野蛮人」と表現するところでは、彼女が強く反発します。
そして、「カラー・オブ・ザ・ウインド」の歌と一緒に展開する自然感と描写につながっていく。
充分大人にアピールするものと思います。
それは話の筋ではなく、自然の心を人が忘れているという警鐘が、とてもストレートに響くからです。

ただ、どうしても視点がアメリカ白人なので、ややご都合主義、差別的なものになってしまうのですね。
そもそも本当のジョンとポカホンタスは大人と子供だったようで、恋愛にはなりえないということらしいですから。

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そういうことは置いておいて、ディズニー映画の中では好きな映画の一本です。

1600年ごろというと、日本では江戸時代に入るあたりですね。
西欧の科学史観、工業史観的なものが入ってくる前の話は、
日本でも大河ドラマを中心に人気ですが、西欧的な見方と違うものへの思慕、回帰ということもあるかもしれません。

アメリカ映画でも、最近では「アバター」も同様の流れを持っていると思います。
繰り返し描かれる、その源は何なのでしょうか。

監督マイク・ガブリエル 、 エリック・ゴールドバーグ
脚本カール・バインダー 、 スザンナ・グラント 、 フィリップ・ラズプニック 、 トム・シトー
原案グレン・キーン 、 ジョー・グラント 、 ラルフ・ゾンダグ 、 バーニー・マッティンソン 、 エド・ゴンベール 、 カーン・カリヨン 、 フランシス・グレイバス 、 ロブ・ギブス 、 ブルース・モリス 、 トッド・クロサワ 、 ダンカン・マーチバンクス 、 クリス・バック
製作ジェームズ・ペンデコスト
作画監督グレン・キーン
美術マイケル・ジアモ
音楽アラン・メンケン
●出演者
Pocahontas(voice)アイリーン・ベダード
Pocahontas(songs)ジュディー・クーン
Captain John Smithメル・ギブソン
John Ratcliffeデイヴィッド・オグデン・スティアーズ
Chief Powhatanラッセル・ミーンズ
Grandmother Willowリンダ・ハント
Thomasクリスチャン・ベイル
Benビリー・コノリー
Lonジョー・ベイカー

見たのは吹き替え版

※データはmovie walkerです。

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