2015年9月23日(水)
Gappa,the Triphibian Monster 日活 1967年
ガッパ、懐かしい。昔観た。
日活がつくった怪獣ものということで、なんだか違和感がありました。
亀(大映ガメラ)の対抗策はカッパか、と子供心にも安直な展開に見えました。
今見ると、物語はかなりラフですが、前半はなかなかいい感じです。
プレイメイト社が南海の珍しい鳥獣を集めて、プレイメイトランドを作るって、「ジュラシックパーク」とまったく同じ発想ですね。
山本陽子が出ていたんですね。藤竜也も。
このころはたいてい南海の孤島に探検にいくという設定なんですね。
やっぱり「キングコング」が原点なんだろうか。
ただ、このガッパが何ものか、ということと、あの造形が今一つ乗れないところです。
ほとんど説明がなくて、卵が割れてそれを日本に運んで、親が追いかけてくるって話。
あの飛び方も今見ると明らかにヘン。(子供心にもヘンと思った)
翼はあるけど、羽ばたかないから、なんだかジェット機みたいに飛んでいくんだよね。
そして口からは放射線みたいなのを吐くし。
今回観て一番不思議だったのは、ガッパが海から出てきたときにタコをくわえている場面。
あれはいったいどういう意味だったのでしょうか。
単に、お腹が減っていたから?好物だったから?わからない。でもかなりショッキングな絵です。
展開的には、親の子供愛を訴えて終わるんだけど、それって何?みたいなオチ。
熱海で逃げ惑ったり、羽田で溶かされた戦車などどうなってしまったの?って感じですね。
かなりミサイル撃ったのですが、ぜんぜん効かないし。
全体に盛り上がりに欠ける映画で、主役の山本陽子も行き場のない感情に困ってしまっているように見えます。
まあ懐かしかったし、昔の熱海も見れたからいいか。
監督野口晴康
脚本山崎巌 、 中西隆三
原案渡辺明
企画児井英生
撮影上田宗男
美術小池一美
音楽大森盛太郎
録音高橋三郎
照明高橋勇
編集辻井正則
スチール寺本正一
●出演者
黒崎浩川地民夫
小柳糸子山本陽子
林三郎桂小かん
船津社長雪丘恵介
細田弘松三郎
大山押見史郎
殿岡大造小高雄二
ジョージ・井上藤竜也
町田和田浩治
相原大谷木洋子
長老加原武門
サキ町田政則
かもめ丸船長山田禅二
対策本部長河野弘
陸司令長尾敏之助
教授神山勝
新聞記者(一)杉江弘
新聞記者(二)伊藤浩
新聞記者(三)小柴隆
島民(一)峰三平
島民(二)松丘清司
島民(三)玉井謙介
※データはmovie walkerです。