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サンダーボルト(1974)

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2015年8月30日(日)
Thunderbolt and Lightfoot 1974年 アメリカ

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冒頭アイダホの教会に車が止まる。中では暑さに汗ばんでいる人たちに説教をしている牧師。
そこへいきなり発砲する男。麦畑?を走って逃げる牧師。
並行して、中古車屋でいい加減な話をしながら車を乗り逃げする若い男。
道路でその二人が交錯して、サンダーボルトとライトフットの二人のロードムービーが始まる。

しかし、道路では土煙があがり、ガソリンスタンドで車を強奪、モーテルで女を連れ込んで、壊れたくるまを乗り捨ててアイダホドリームという郵便配達船に乗ったり、ヒッチハイクではいかれた野郎に乗り合わせる。このトランクにウサギをいっぱい詰め込んでいる男は、ヘンで笑える。

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話としては、朝鮮戦争帰りの男と身寄りのないチンピラが銀行強盗をするというだけなのですが、とにかくその周りで描かれるそれぞれの生活が面白い。
ジョージ・ケネディ扮するレッドは、腕っぷしが強く執念深いけれど喘息もちで花粉症(ヘイ・フィーバー)。
その仲間のグッディ(ジェフリー・ルイス)は、フロスティ・アイスの制服が似合う。

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その他にも、ライトフット(ジェフ・ブリッジス)がバイトする家の二階で服を脱いでる女とか、バイクに声をかけるとハンマーで車を殴りつける女とか、メロディという名の女とか、細かいとろこがとにかくくすぐられる。
いつもエッチな写真を見てる電信会社の警備員のデブもいい感じだし。
支店長の家では、「子供」と言われている娘は部屋に男を連れ込んでいるし。

そんなまだいろいろ牧歌的にゆるい世界が残っていた時代が、少しずつ変わっていくあたりで実行する、ばかばかしい銀行強盗。
その結末が、歴史的に残された小学校校舎と白いキャデラック。

今みると、ジェフ・ブリッジスがとてもいいのと、銀行の金庫を大砲でぶっ壊すというアホらしさ、そして「赤毛は縁起が悪い」という教訓がこころに沁みてきます。

監督マイケル・チミノ
脚本マイケル・チミノ
製作ロバート・デイリー
撮影フランク・スタンレー
音楽ディー・バートン
●出演者
Thunderboltクリント・イーストウッド
Lightfootジェフ・ブリッジス
Red_Learyジョージ・ケネディ
Goodyジェフリー・ルイス
Melodyキャサリン・バック
Curlyゲイリー・ブッシー

※データはmovie walkerです。

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