2014年10月19日(日)
東映 2001年
知覧というところに特攻隊の基地があったこと、そして今平和記念館があることを恥ずかしながら初めて知った。
一般的な反戦映画ではない。
「自分の力ではどうしようもないことがある」ことを、積み重ねて生きてきた者のドラマというのだろうか。
昭和が終わった年、1989年1月から始まって、自分たちの中の戦争の意味をかみしめる人たち。
主人公の夫婦が抱えてきたものが何だったのかが、徐々にわかっていきます。
鹿児島、桜島がもう一人の主人公のように常に画面に出てきます。
そして漁師たち。
八甲田の案内をするもう一人の男。
この物語にもう一つ加わるのが、韓国人の特攻隊員の物語。
夫婦の重要な出来事。
そんなこんなで、話としては様々な側面を見せていきます。
題名の「ホタル」が示すものが分かったときの場面が、一番ぐっときました。
もちろんお涙頂戴ものではないのですが、ここは純粋にいいところだと思います。
ただ、もう一度でてくるところは、どうでしょう?
健さんのへの字口もちょっとワンパターンのような。
田中裕子との夫婦の仲、複雑な気持ちをもうちょっと描いて欲しかった気がします。
青森の藤枝の孫と話す場面、バックの民家が崩れてしまっているところ。
地方の漁村このような状況ということが哀しく映像になっている。
青森の墓参りで、二羽の鶴の戯れと、それを見て負けじと踊りだす健さんと田中裕子の夫婦。
この場面だけなんだか別の物語のようだった。
そういう意味では釜山での場面もそうかな。
実際の生活ってこんな風にいろんな事が様々におこると思うのですが、ドラマとして見ると、わかりにくい物語になった気がします。
撮影木村大作
撮影補佐高田勉
別班撮影佐々木原保志
撮影効果南好哲 、 藤原洋見
美術福澤勝広
装飾若松孝市
美術装飾金漢相
音楽国吉良一
音楽プロデューサー北神行雄 、 津島玄一
録音本田孜
録音補佐南徳昭
音響効果佐々木英世 、 西村洋一
照明渡辺三雄 、 李承求
編集西東清明
衣裳江橋綾子
スタイリスト高橋匡子 、 宮本まさ江
衣裳申宗信
製作担当菊池淳夫
製作管理生田篤
助監督佐々部清
スクリプター石山久美子
スチール大木茂
VFXテクニカルディレクター木村大作
VFXテクニカルスーパーバイザー根岸誠
●出演者
山岡秀治高倉健
山岡知子田中裕子
藤枝真実水橋貴己
山本富子奈良岡朋子
藤枝洋二井川比佐志
金山文隆(キム・ソンジェ)小澤征悦
緒形成文小林稔侍
竹本夏八木勲
鉄男原田龍二
山崎石橋蓮司
中嶋中井貴一
戦時中の山岡秀治高杉瑞穂
戦時中の藤枝洋二今井淑未
戦時中の知子笛木夕子
大塚久子小林綾子
鈴木田中哲司
藤枝真一伊藤洋三郎
李尚列崔哲浩
村の長老高雪峰
キム・ソンジェの叔母田淑
キム・ユンジュンパク・ウン
キム・ヨンギル朴世範
司会者小林成男
若い看護婦鷹城佳世
春吉本田大輔
漁協の事務員中村栄子
利夫村瀬純平
藤枝正子大沼百合子
ガイド永倉大輔
漁協の主婦有安多佳子
中年の女性好井ひとみ
登山客佐藤文雄
登山客鶴田東
看護婦石村昌子
中村竹本和正
役場の助役大場泉
北川町田政則
記者西村譲
山岡の母姿晴香
ユミ音堅亜紀子
※データはmovie walkerです。